季節感を活かした料理「フィオリスカ」
高倉二条にあるイタリアン「フィオリスカ」
京都に「御所南」と称されるエリアがあることを、皆さんはご存じでしょうか。北は丸太町通、南は御池通、東を河原町通、西を烏丸通に囲まれたエリアで、犬矢来や出格子のある町家や、雰囲気のいい骨董屋さんなど、京の古い名残があちこちに残る一画です。この界隈には、京都の中でも最近とみにレベルの高いレストランが次々と開店し、目が離せない地域になってきていることは、以前からお伝えしている通り。
本日ご紹介するのは、その「御所南」エリア内の「高倉二条」を少し下がったところに2012年3月に開店され、丁度一周年を迎えられたイタリアン「フィオリスカ(Fiorisca)」。イタリア語で「花開く、栄える」といった希望溢れるネーミングをされたシェフの名は渡部孝一さん。大阪ご出身の渡部さんは京都の有名イタリアン2軒で長年に渡ってシェフを務められていましたが、昨年に御所南の地を選んで独立されたのです。
「フィオリスカ」の外観
高倉通を歩いて行くと、東側に通りから少しセットバックした白い壁と木の扉があるのですが、店名もイタリア語だけで控えめに書かれているので、注意しなけれな通り過ぎてしまいそう。中に入ると、クリーム色の大理石の床に、左側は白い塗り壁、右側の奥まで伸びるカウンター側は黒いイントレチャート風の壁と、すっきりとしたインテリアでまとめられていて落ち着きます。
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ディナーコースの御料理をご紹介していいきます