知る人ぞ知る、世田谷の高級マンション「瀬田ファースト」
「風致地区に指定された、国分寺崖線の緑豊かな邸宅街に…」有り体にいえば、こんなフレーズで物件レビューがはじまるのだが、それではこの絶景ロケーションは浮かばれないだろう。交通アクセスもそう。ホームページの物件概要には、「東急田園都市線・大井町線『二子玉川」』駅より徒歩6分」とあるが、それだけでは少々寂し過ぎないか。現地視察では、遠回りにはなるけれども、しかもややアップダウンのあるアプローチにはなるが、ここはひとつ東急大井町線「上野毛」駅から向かっていただきたい。
駅前を横切る「上野毛通り」は環状8号線を横断し、西(多摩川)に向かって急な下り坂になる(車の場合は間違っても「環八」に入らないように。渋滞に巻き込まれる確率高し)。坂の途中を右折。風格漂う「五島美術館」の前を通り、「パークハウス上野毛」を曲がるころには、かつてこの見事な自然を有した一帯が別荘地として人気を博した理由が、おのずと理解できるのではないだろうか。この間、歩いてわずか5分である。
そして、「セントメリーズインターナショナルスクール」を回り込み、現地前に佇む頃、貴方はおそらく、ちょっとした興奮に包まれることだろう。家と家との間にのぞき見える、あるいはガラスを多用した「瀬田ファースト」中央部の向こう側には、多摩川の流れる風景が悠然と広がっている。方角は南西である。
モデルルームは2タイプ
「瀬田ファースト」は地下2階地上3階建て、総戸数15戸の邸宅マンションである。竣工は平成4年1月。現時点で築21年の建物ということになる。設計は、著名建築家大江匡氏率いるプランテック総合計画事務所。施工は飛島建設である。斜面地の高低差を活かし、南西に大きく張り出したルーフバルコニーや、パノラマ感覚で眺望を楽しめるラウンド型のリビングなど昨今の新築では見ることのできないアイデアが随所に施されている。建物に一歩足を踏み入れたところから住戸内の玄関たたきまで同一の天然石で統一され、壁面はすべて純白である。
「瀬田ファースト」は、その多くが外国人向け賃貸住宅として活用され、また一部は区分所有住戸として流通を経てきたが、現在その3割ほどが販売中である。内装を整えたものが2戸、希望通りにリフォームできるよう従前のままの状態で置かれたものが3戸ほど(詳細は要確認)。以下の間取りは、404号室(契約済)3Bedroom、196.07平米(約59.31坪)。価格は1億8,280万円。管理費65,900円、修繕金 35,800円。駐車場は月額30,000円(機械式)・35,000円(平面式)。この他にテラス使用料が数百円程度かかる。