企業のIT活用/販売管理/顧客/コスト管理

商談を管理し、リピート率アップ(3ページ目)

営業プロセスを見える化し、改善することで見積提出率がアップし売上増にむすびつきました。つぎは商談管理と損益分岐点について考えてみましょう。

水谷 哲也

水谷 哲也

企業のIT活用 ガイド

中小企業のIT導入・活用支援コンサルタント。大阪府よろず支援拠点、三重県よろず支援拠点、商工会議所などでの累積相談件数が5,000件以上。三重大学、京都橘大学などで情報処理教育を担当。

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値下げする前にどこまで我慢するか考える

アドバイザー:「値下げした単価9千円で、おなじ100万円の利益をだそうと思えば1,111個、つまり111個たくさん売らなければなりません。」

売上   999万円(@9千円×1,111個)
固定費 300万円
変動費 599万円
利益  100万円

社長:「安くしても、いままでより10%以上も売らなければ、儲けとしては少なくなるのかあ。」

アドバイザー:「儲けがあるあいだ、耐え忍ぶのも一つの選択です。そこで損益分岐点を考えます。」
売上=固定費+変動費となるのが損益分岐点

売上=固定費+変動費となるのが損益分岐点


社長:「損益分岐点とはどこから利益になるかという売上ですね。」

アドバイザー:「そうです。売上=固定費+変動費となるのが損益分岐点です。固定費が300万円で変動費率が60%ですと損益がトントンとなる損益分岐点は750万円になります。もし単価を変えずに1万円で売ると750個まで売れていれば利益が出ているということなります。」

社長:「つまり値下げぜず、損益分岐点まで我慢するのも一つのやり方ということですね。」

アドバイザー:「値段を一度下げると、上げるのに相当に苦労します。損益分岐点がいくらなのか、常に考えながら方針を決定していくとよいでしょう。」

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