消費者相がコンプガチャ(コンプリートガチャ)について景品表示法違反の可能性に言及し、消費者庁が規制に乗り出す方針を打ち出しています。ソーシャルゲーム各社はコンプガチャの中止を表明しました。

少し前には口コミサイトへのサクラ記事が問題となりましたが、これも景品表示法が関係しています。プレゼント企画などをしている会社は要チェック。


コンプガチャはカードあわせが問題

コンプガチャはカードあわせが問題

コンプガチャはカードあわせが問題

コンプガチャで珍しいアイテムを手に入れることがステータスとなっており、始めると意地で揃えるプレーヤーが多く、結果的に多額のお金がかかってしまいます。

皆が狙っている銀座のホステスと仲良くなれると周りに自慢できるので、振り向いてもらおうとせっせとプレゼント攻勢をかけるのと同じようなものですが、コンプガチャでは景品表示法上での「カードあわせ」が問題になっています。

景品表示法では景品を集めて景品と交換するシステムを全面禁止しています。お菓子の袋におまけのカードを入れるのはかまいませんが、カードを全て集めると別の景品と交換できるようにすると「カードあわせ」とみなされ違法となります。


金と銀、両方のエンゼルを集めるシステムなら違法

不公正取引に抵触するおそれがあると中止になったAKB48のキャンペーンがある

不公正取引に抵触するおそれがあると中止になったAKB48のキャンペーンがある

「カードあわせ」では2つ以上のカードと定義されていますので「おもちゃの缶詰」の「金のエンゼルなら1枚、銀のエンゼルなら5枚」は同一カードでOKです。金と銀、両方のエンゼルを集めないと交換できないとすると「カードあわせ」となり違法です。

昔、プロ野球選手のカードがお菓子の中に入っていて、特定のカードを揃えるとアルバムやレアカードがもらえるキャンペーンがあり、子供が熱中して社会問題化したため、この規制ができました。主催者の意図でカードを入れる割合を調整できる点が公平性の観点から問題となり、今回のコンプガチャでもゲームメーカーによる操作ができる点が指摘されています。

ただしコンプガチャはカードあわせに似ていますが、購入するアイテムはオークションなどで売買の対象物となり景品ではないため、そもそも景品表示法に該当しないという意見もあります。

独禁法上の不公正取引に抵触するおそれがあると中止になったAKB48のイベントがあります。AKB48のCDを買えばソロポスターをプレゼントされますが、メンバーの指定はできず、すべて揃えるには44枚以上のCDを買う必要がありました。44枚をすべて揃えると、AKB48のイベントに招待されるというキャンペーンです。これは、「カードあわせ」にも抵触します。

他にどんな事例が法律違反になるのかみていきましょう。


不当表示は景品法表示違反になる

国産牛肉を松阪肉と書くと不当表示になる

国産牛肉を松阪肉と書くと不当表示になる

よく事例として出てくるのが予備校の合格実績。塾生でなくても1回でも予備校の模試を受けたことがある受験生が合格すると合格実績に含めるような水増しです。100%果汁と書いてありながら、実際は60%しか入っていなかったり、松阪肉と書いていながら本当は国産牛肉だったケースも不当表示です。

「無料で動画が見放題」と書いておきながら特定時間だけ無料で、すべて時間帯に動画をわたって見るには月額使用料を支払う必要がある場合、ストレージサービスで「無料でデータ保存できます」と書いてありながら無料版には制限があるケースです。これらはフリーミアム(基本的なサービスを無料提供し、高度なサービスを有料で提供して収益を得るビジネスモデル)で、的確な表現にしないと不当表示となります。

品質、規格など内容について著しく優良であると示す表示や合理的根拠がない効果、効能を記載すると不当表示になります。また価格や取引条件に関して著しく有利であると誤認される表示も禁止されています。例えば携帯電話通信業者の料金比較表が他社の割引サービスを除外して比較表が作られており、いかにも安く感じられますが実際は他社の方が安いケースです。

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