新築マンションを“早期完売”させるには
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分譲マンションを建設し、販売する場合にも同じことがいえる。現地周辺の見込み客を集めるだけなら、宣伝費はそれほどかからない。不動産販売は現地看板が最もコストパフォーマンスの良い媒体といわれる所以である。逆に広域客を集めるには、それ相応の予算を覚悟しなければならないだろう。
したがって、早期完売を目指すなら、地元の賃貸世帯が実際に払っている家賃をローン返済額に見立て、借入額を逆算してグロス(物件価格)をはずさないこと。戸数が多いときは、第2第3の集客エリアを想定し同様にシミュレーションすれば良い。投下すべき宣伝コストも割り出せるだろう。つまり、早く売り切れる新築マンションは、まずは現地周辺の持ち家予備軍が「買いやすい家」であることが前提となる。
資産価値の高いマンションは“エリアナンバーワン”
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新築マンションを選んだ方なら、よくご存じのはずだが、マンションの設備仕様は日進月歩だ。建物の質は(もっといえば、建具などのグレードが劣ることはあったとしても、構造や設備の機能性や実用性は)後から売られるものに叶わないと思った方がいい。だから、資産性を求めるなら、まずは代替の利かない立地に目を向けなければならない。
資産価値に重きをおくなら、エリアナンバーワン物件をねらうこと。立地の希少性が地元(と、さらには地元以外から)の富裕層の関心を集める。それは、彼らの御眼鏡に適ったクオリティでなければならないため、建物のグレードも必然と上がり、高級マンションに格上げされる。簡単には競合があらわれないため、その物件は相場が揺るぎにくいのである。