京都グルメ/京都のフレンチ

レーヌ デ プレ (京都・丸太町)

京都・丸太町にオープンした新星フレンチ「レーヌ デ プレ」。低温調理による素材を活かした料理と美麗な盛り付けで、フレンチをさらに進化させようとする気概と大きな可能性を感じさせる一軒です。

執筆者:麻生 玲央

満を持してオープン! 「レーヌ デ プレ」

レーヌ デ プレ

「レーヌ デ プレ」の外観

河原町丸太町の交差点から東に向かって歩くと、鴨川に架かる橋の向こうの山腹に、ひときわ大きい「大文字」を見て取ることができるのをご存じでしょうか? その迫力に引き寄せられて橋を渡りたくなる気持ちをぐっと押さえて、交差点から2番目の路地を南に折れたところに今回ご紹介するフレンチの新店があります。

シェフは滋賀県長浜ご出身で、36歳になられたばかりの中原文隆さん。京都ブライトンホテルのヴィザヴィでの7年間の修行とご活躍の後、パリの三つ星アルページュでも修行されましたが、真にご自分が求める料理を模索するための数年間の充電期間を経て、ついに2012年11月26日理想を実現させるためのレストランをこの地に開店されたのです。

店名を「レーヌ デ プレ(Reine des pres)」(西洋夏雪草:バラ科の多年草)と名付けられた訳を伺うと、「バラのように華やかではなくとも、多年草のごとく長くしっかりと咲き続けるようなレストランを目指したい」という思いを込められたとのこと。

内装

「レーヌ デ プレ」の店内

丸太町通から南に折れて路地を少し進んだ右手にあるドアを入ると、和の割烹を彷彿とさせる落ち着いたカウンター越しに、シェフがにこやかに迎えてくださいます。

そして、カウンターの後ろを通り抜けた奥には10席のダイニングルーム。白い塗り壁に床は艶消しの黒御影石で椅子やソファーもチャコールグレーのツイード張り。装飾はといえば、西洋夏雪草をくわえた鳥のオブジェが白い壁にたった一つという潔さ。引き算の美学が貫かれた大人が落ち着ける空間です。また、有名ホテルのホテルマンとして長年の経験を持たれるソムリエの山守さんのサービスと説明もスマートで分かりやすく、さすがです。


次ページでは、ランチコースから御紹介していきます。

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