祇園に新たなる新星店が誕生

祇園 末友 入口の待合い。
   
「祇園」という京都の中でも一番京都らしいエリアは、旅人が恋焦がれるだけでなく、京料理の料理人たちにとっても目指し甲斐のある勝負地域であり、この激戦区で確かな評判を勝ち取れば、京の料理人として、全国にその名を馳せることも出来るエリアと言えるのではないでしょうか。

末友さん。
ご主人の末友久史さん。
そんな「祇園」のシンボルの一つ、東山の八坂の塔から、西に向かって坂を降り、東大路を横切ると、そこが数々の名料亭が軒を連ねる「八坂通」。そのまんま西に進んで建仁寺の南門をやり過ごし、どん突きの大和大路にぶち当る少し手前に、今年2月、木の香も新しい新星店「祇園 末友」が誕生しました。

ご主人は祇園にある名料亭を経て、「祇園 花霞」の初代料理長となられた末友久史さん。「祇園 花霞」を退店された後、1年間強の準備期間を経て、この祇園の中でも落ち着いた界隈に、ご自身の名を冠した店を開店されたというわけです。

カウンター席。
カウンターの壁には、末友さんの師匠から贈られた額が飾られています。
玄関を入った待合の左には、畳敷きのカウンター席があり、奥には離れのような8畳の座敷と、その奥には縁側と坪庭もあります。新畳の緑、茶室風の塗り壁に白木の柱が、初々しく映えて木の香が漂い、とても落ち着く風情。金キラキンに飾り立てる料亭もありますが、虚飾を取り去ったこんな空間こそが日本建築の粋。床の間の「清風」のお軸と相俟って、本当に清々しくすっきりしたさすがの室礼(しつらい)です。

個室。
個室はテーブル席となっており、割烹というよりも料亭そのもの。

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