売りたければ商品を売ることを考えずに、ファン客をワクワクさせることを考えよう!
売れない時代はファン顧客を特定して徹底的にワクワクさせる方法を考えよう!
ただ、予算が限られてくれば、消費者は優先順位をつけて、優先度の高いものから購入することになるので、企業側からすれば優先度が高くなる商品やサービスを提供できなければ、売上が上がらないという状況に陥ることになります。
そこで企業は商品を何とかして売ろうと戦略を練ることになるわけですが、商品を売ろうという考えを持つ限りは売上を上げることは難しいと言わざるを得ません。
なぜなら消費者はほとんどの場合、商品を欲しているわけではないからです。
消費者が商品を欲していないというと不思議に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、マーケティングの世界では「消費者が欲しいのはドリルではなく穴である」という格言があるように、消費者は商品そのものではなく、商品やサービスを通して得られるベネフィットを求めているのです。
たとえば、AKB48のシングルを購入するファンはCDそのものを欲しているわけではなく、商品を購入することを通して、自分が応援したいメンバーをサポートする充実感や実際に触れ合えるひと時を求めているのです。
マーケティングとは、顧客の満たされない状況を機敏に察知して、解消する方法を提供して対価を得る活動といえます。
音楽不況真っ只中で快進撃を続けるAKB48が物語っているように、企業が顧客の満たされていない状況に気付き、それを満たすことができるならば、どんなに逆境の中でも成果を上げることは不可能ではありません。
もし、なかなか売上が上がらないと悩んでいる場合には、まずは自社のファン客を特定して、何を望んでいるのかを推測し、喉から手が出るほど欲しいと思わせる数々のベネフィットを提供することができれば、厳しい環境の中でも快進撃を続けることができるのではないでしょうか。