コーチング/モチベーションアップ

応援のつもりが!実は相手を不安にさせる声がけとは?(2ページ目)

「がんばって!」このセリフを安易によくつかっていませんか?実はこのセリフ、使い方に注意が必要です。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


相手をよく観察する

「がんばってね」と「がんばってるね」
コーチング

観察して初めて声がけがうまくいく



もちろん違いは語尾だけではありません。後者の声がけは相手をよく観察していないとできません。そのこと自体が、「ああ、この人は私のことを気にかけてくれている、よく見てくれている」という信頼感や安心感につながるのです。

例えば、なかなか結果の出ない部下に対しては、「新規開拓をがんばっているね」。

忙しそうにしている後輩に対しては、「忙しいときでも、いつも笑顔でがんばっているね」。

ちょっとスランプ気味の同僚に対しては、「大変なときなのに、それをみんなには感じさせずがんばっているね」。

こんな風に伝えれば、あなたの声がけは力強い応援メッセージになるはずです。もちろん、嘘やその場しのぎのコメントではいけません。相手をよく観察し、そして、相手のよいところに目を向ければ、かならず伝えたいポイントが見つかるはずです。同時に、相手がどういうポイントを認めて欲しいと思っているのか、相手のタイプや好みについても見えてくるはずです。

相手に対する期待を合わせて伝える

もちろん「がんばってね」を使ってはいけないわけではありません。

例えば、

「大変だけど君ならできると信じている。引き続き、がんばって」
「忙しいのはそれだけみんなが君を頼りにしているってことだ。がんばれ」
「この問題をクリアしたときに、あなたはさらに成長すると思う。がんばって」

というように相手に対する期待や信頼を合わせて伝えれば、応援メッセージとして機能します。

また、伝えるタイミングや顔つき、声のトーンによっても「がんばって!」は機能するでしょう。

いずれにしても大切なのは、その声がけが相手のエネルギーアップにつながるか、観察力と想像力を発揮して使うことが重要なのです。
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