中国茶/中国茶の基礎知識

中国茶の種類(2ページ目)

中国のお茶も日本のお茶も、カメリア・シネンシスという植物(お茶の樹)の葉で作られています。製造工程の違いによって、緑茶、白茶、黄茶、青茶、黒茶、紅茶という6大茶類に分類されており、千種類以上もあると言われる中国茶は、味も香りも多種多様。幅広い楽しみ方ができる中国茶の種類についてご紹介いたします。

久永 佳子

執筆者:久永 佳子

お茶・中国茶ガイド


緑茶など発酵度が低いものほどビタミン類が多く含まれていて、このビタミン類は食物に含まれるビタミンと違って、熱に強く壊れにくいという性質があります。壊れにくいのは、お茶に含まれるカテキンによって、熱から守られているからです。また、半発酵茶では烏龍茶ポリフェノールという糖尿病やガンの予防に期待されている成分が含まれており、発酵度が高いものには体を温める性質があります。


その他の3茶類

八宝茶

茶葉に他の素材をブレンドした八宝茶

前述でご紹介した6茶類の他に、花茶、茶外茶、工芸茶の3茶類があります。

中国茶として誰もが連想するジャスミン茶、これが花茶にあたります。このように茶葉に花の香りを吸着させたもの、花びらや花そのものの姿や香りを楽しむものがあります。代表的なものとしては、ハマナスの花のつぼみを用いたメイグイ茶や菊の花を乾燥させた菊花茶(きっかちゃ)などがあり、ブレンドを楽しむこともできます。

茶外茶とよばれるのは、お茶の樹以外の植物の芽や葉、樹皮、花、根などから作られたお茶で、健康茶として知られる苦丁茶(くていちゃ)や杜仲茶(とちゅうちゃ)、甜茶(てんちゃ)のほか、茶葉に他の素材をブレンドした八宝茶(はっぽうちゃ)などがこれに分類されています。

工芸茶

手毬のように愛らしい工芸茶

もうひとつが工芸茶。コロンとした小さな手毬のような形状の茶珠にお湯を注ぐと、花がゆっくりと咲いていきます。飲み終わった後もガラスのグラスで水中花として楽しむことができます。中国茶になじみのない方にも喜ばれる、エレガントな女性にぴったりのお茶です。


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