「消費税が上がる前に」
来場者の傾向として顕著なのが、「神楽坂界隈でこの広さ」に魅かれる人が多いこと。昨今、相場の高止まりで圧縮プランが目立つことから、80~100平米クラスが全体的に品薄である。また、中古マンションが立ち並ぶ神楽坂の「地元での買い替え需要」も予想以上に見込めそうだという。100平米以上に限定した登録期間の設定などもこうした実状のあらわれだろう。近いうちに買い換えたい、と考えていた顧客たちが口をそろえるのが「消費税の上がる前に」。とくに、都心回帰と騒がれた2000年前後の新築物件を買った人たちが少なくないという。子どもが増え(または大きくなり)、もう少し大きな面積を必要とするライフステージに入ったことも傾向としてあるそうだ。
住宅ローン控除の期間が終了したことによる買い替えニーズや消費税増税後の冷え込みを回避する対策としての限度額の大幅拡充が検討されていることへの反応はまだ表面化していないとのこと。
先進設備にも高い関心
新しい設備、例えばLow-E(エコ)ガラスにも高い関心を示す。10年前といえば、ちょうどペアガラスが普及し始めたタイミング。単板ガラスや合わせガラスもまだまだ多く存在していたころだ。複層ガラスへの興味は多くの人がもちえるが、Low-Eまで認知しているケースは少ないことから、モデルルームでは多くの人がその性能に驚くのだとか。総じて、進化した水回りを評価し、防災対策に安心感を重ねる。買い替えの後押しには十分な要素が集まっているといえるかもしれない。
今回、「パークコート神楽坂レゼリア」を都心部における比較的高級ラインのファミリータイプとして選定の上、取材を試みた。住宅ローン減税拡充の期待が、どこまで現場に影響しそうかを確かめに行ったのだが、追い風になるかどうか疑問視している消費税の引き上げによる駆け込みが目立った結果となった。個別の事情としては、「立地の魅力」が大前提としてあり、「大きな面積タイプに対する潜在需要」に合致した規格であることが特徴である。
【参考記事】
ここまで進化したマンションのカーシェアリング
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