桜という名のリストランテ「イル・チリエージョ」
お店の外観。ビルの二階にあります
その公園を右に見て左に目を転じると、ビルの2階に掲げられた一本のイタリア国旗が見えるのですが、ここが2011年12月に誕生したリストランテ「Il Ciliegio(イル チリエージョ)」(イタリア語で「桜の木」という意味)。店名はシェフの櫻井康行さんが御自身の名前と日本を代表する名花から名付けられました。
店内はゆっくりとした時間が流れる、落ち着いた空間になっています
現在、調理を担当されるのは櫻井シェフただ一人。最初の前菜から最後のデザートまでたった一人で丁寧に作られるので、席数は最大でも14席に絞られています。 木の腰壁や木の窓枠がぬくもりを醸し出すこぢんまりとした店内にはバロックのピアノ曲が流れ、壁には青い瓶をモチーフにした女性画家の油絵作品が多数架けられ、よそのお宅にお招きを受けたようにくつろげます。サービスはシェフと同じくソムリエの資格を持つ奥様が、親しみやすい話術で担当されます。
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