家庭菜園にはコンパクトなミニカボチャがおすすめ
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ミニカボチャ・カボチャの育て方!カボチャの栽培スケジュール
ところで、カボチャが日本に伝来したのは17世紀。大分に漂着したポルトガル船が、当時の大名にカンボジア産のカボチャを贈ったのが最初と言われています。この時、「カンボジア」がなまって「カボチャ」と呼ばれるようになったそうです。
カボチャの栽培スケジュール
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カボチャは、種を直接地面に蒔く「直播き」でもOK。ハロウィンに合わせて栽培スケジュールを立ててみるのも楽しいです。
ミニカボチャの栽培に準備するもの
もともと荒れ地を好む植物ですので、初期に肥料が効き過ぎると、「つるボケ」といってつるばかりがどんどん伸びてしまい、かえって実のつきが悪くなってしまいます。そこで、ある程度生育してから根に肥料が届くよう、植えつける前に深さ30cmほどの穴を掘り、完熟たい肥やボカシ肥などの有機質肥料を入れ、土を戻し、そこに、苗や種を植えつけるようにします。株間はミニカボチャなら70cmくらい、通常の大きさのカボチャなら1.5mくらいあけるようにします。地面を這って生長していくものなので、植えつけの際に、敷わらやビニールマルチをしておくと雑草防止や泥はね防止になり、後の管理がラクになります。
ミニカボチャの育て方…生育初期をクリアーすれば、あとは放任でOK!
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初期の生育を助ける「あんどん」。
40cm~50cmくらいに生育し、葉があんどんの上まで伸びてきたら、あんどんを外します。これくらい大きくなれば、ウリバエに喰われたりしても株が弱る心配はありません。
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カボチャの花の様子。敷きわらをして育てるのが伝統的。
ミニカボチャを立体的に
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カボチャを棚で仕立てる。
オレンジの縦線が入る「プッチィーニ」や、レモン型で皮ごと食べられる「コリンキー」、オレンジ色でヒョウタン型の「バターナッツ」など、変わり種のミニカボチャを立体的に仕立てれば、夏のキッチンガーデンのポイントになり、見て、食べて、2倍楽しむことができそうですね。
寝かせた方がおいしくなるカボチャ
カボチャは収穫してからしばらく寝かせて、でんぷん質と糖質が等量になる頃が最もおいしくなるといわれています。
京野菜として有名な鹿ヶ谷南瓜
西洋カボチャは別名「栗カボチャ」ともいわれ、「えびす」「黒皮栗」「赤皮栗」といった品種があります。日本カボチャは栽培に手間がかかることや、西洋カボチャの方が、ほくほくとして甘みが強く人気が高いことなどから、現在は、これらの品種が主流になっています。西洋カボチャは大体、収穫後1週間くらいで食べるのがおいしいといわれています。熟すると水分が減って内部が空洞になってくるので、手にとったときにずっしりと重く、軽くたたいてみると太鼓のような響きがするものを選ぶことが、おいしいカボチャ選びのポイントです。
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