ブロッコリーは花のつぼみを食べる野菜
秋から冬にかけて育てるブロッコリーは、中心の花茎を切り取ってもわき芽が次々と大きくなり、長く収穫を楽しむことができます。また、早春まで株を残しておくと、菜の花によく似たつぼみができます。その部分を、おひたしなどにして食べることもでき、季節の変化とともに、異なる味わいを楽しませてくれる野菜です。
ブロッコリーの育て方・栽培スケジュール
春まきは、害虫の被害に注意が必要です。
ブロッコリーの植え付け方法・栽培に準備するもの
9月を過ぎると、ホームセンターなどで苗が売られているのを見かけるようになりますが、ブロッコリーは、比較的発芽率が高いので、畑をお持ちの方なら、初心者の方でも、種からはじめてみてはいかがでしょうか?種を苗床にまいて、あらかじめ苗を育てておき、それを畑に移植するという方法もありますが、苗床の管理や、移植の煩わしさを考えると、畑に直に撒いてしまう方法がおすすめです。
事前に、たい肥や有機質の肥料(油かす+魚粉等)を土にすき込んでおき、畝(うね)を作っておきます。畝を2本作る場合は、畝と畝の間隔を30cm空けるようにします。種は、葉物野菜のように、筋状にまくのではなく、30cm程度の間隔を空けながら、3~4粒ずつまき、軽く土をかぶせておきます。
プランターで栽培する場合は、苗からはじめる方が無難です。幅70cm程度のプランターでしたら、株間を40cm程度空けて、2ポット植えつけます。
ブロッコリー栽培時の手入れのポイント
プランターを寒冷紗で覆う
9月から10月頃は、まだまだ害虫の被害に遭いやすい季節です。アブラナ科の害虫と言えば、「アオムシ」を思い浮かべるかと思いますが、具体的にはコナガやヨトウガの幼虫です。これらは、成虫であるガが葉に卵を産みつけることによって発生します。ですので、ガに卵を産みつけられないことが最大の防除法となります。プランターで育てている場合は、プランターを寒冷紗で覆ってしまうことで、ガの侵入を防ぐことができます。
あとは、早期発見・早期防除がいちばんの害虫防除法です。卵の段階で見つけて取り除いてしまえば、被害に遭うこともありません。日々の水やりのときなどに、しっかりと目を凝らして観察し続けることで、害虫の被害はかなり減らすことができます。
スティックセニョールはブロッコリーの親戚、栽培方法も同じ
形が美しい"ロマネスコ"
栽培方法は、ブロッコリーと同じですが、わき芽が次々と出てくるスティックセニョールは、ブロッコリー以上に長く収穫が楽しめる野菜です。また、ブロッコリーよりもクセがなく、甘みが強いスティックセニョールは、子供にも人気で、お弁当の彩り野菜などにも重宝しそうです。
ブロッコリーの親戚には、この他にも、山口県で開発された、中国野菜のサイシンと掛け合わせた品種、 「はなっこりー」や、イタリアのローマ近郊で開発された、カリフラワーと掛け合わせた品種、 「ロマネスコ」などがあります。
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