登山ロープからヒントを得た「パオラ・レンティ」
今回のプレゼンテーションには、イタリアからパオラレンティ氏の姉妹が来日。日本のプレスや業界関係者に挨拶された。「パオラ・レンティ」は1994年創業のまだ歴史の新しい家具とラグのメーカーである。パオラレンティ氏はもともとグラフィックデザイナーだったそうだ。その独特の色使いと優れた品質で、またたく間に世界各国に知らせる存在となる。独創的なヒントは登山ロープから得たという。「伸びない」「切れない」「退色しない」「乾きやすい」特性をいかし、その構成(編み方)と素材から、独自の商品企画を打ちたてた。室内家具としてだけではなく、屋外でも活用できる。そこが短期間で飛躍できた理由のひとつのようだ。
現に、日本での発注は軽井沢の別荘オーナーが比較的多いよう。「リビングとウッドデッキ(バルコニー)をひとつながりにして使う空間では、とくに重宝されています」(アルフレックスジャパン 担当者)。アルフレックスジャパンの顧客は大半が都内在住者であることを思えば、やはり特徴的なアイテムだといえよう。
カラーバリエーションを200色以上追加
そんな「パオラ・レンティ」の今期の目玉は、カラーバリエーションの追加。これまでの16色から一気に250色にも増えた。好きな色を選んで製造してもらえる。前述したように現在ではリゾートシーンに偏っているようだが、いま都心の高級マンションでは、バルコニーの利用価値があらためて見直されている。タワーマンションであっても、しっかりとバルコニーを設けるプランが好評である。極端な例を取り上げれば、この秋販売予定「アークヒルズ仙石山レジデンス」のバルコニー幅は最大で4m近くもあるらしい。つまり、マンション暮らしにおいても、屋外テーブルとチェアはいまや必須アイテムといえそうだ。
この春のミラノサローネでは、「パオラ・レンティ」のコレクションは、古い修道院を舞台に展示されたようだ。「味わい深い建物と空間にあっても、発色の良い同ブランドのアイテムはしっくりとなじんでいました」(アルフレックスジャパン 東京ショールーム 『パオラ・レンティ』担当談) 。
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