身体の内部の深いところを通っているためアプローチ出来ないと思われがちですが、仕組みを理解し正しいポジションを心がけて行えばストレッチも可能です!
まずはこの筋肉たちが「どこからどこまでをつなぐのか?」、また「どんな特徴があるのか?」を見ていきましょう。
背骨と脚をつなぐ唯一の筋肉~大腰筋
図1)大腰筋(正面)
まずは「大腰筋」から見ていきましょう。この筋肉の始まりは背骨。背骨から身体の内部を通過して、太ももの内側までつづく細く長い筋肉です。(図1)
図2)大腰筋(横)
骨盤の前部と太ももの骨のでっぱりを迂回して通っているので、少し「くの字」に曲がっているのがこの筋肉の大きな特徴です。(図2)
これは人間が2本脚で立つという構造を持っているためとも言われ、脚が胴体の前面にある4本脚の動物は「大腰筋」が骨盤に触れることはありません。この構造になったおかげで、人間は立っている時にしっかりと安定することが出来るのです。
■大腰筋の特徴
・立っている姿勢の時に働きやすい(安定させる)
・背骨から脚までをつなぐ唯一の筋肉
・骨盤の前面を通るので「くの字型」
脚を動かすのにとても重要なこの筋肉は、脚だけでなく「骨盤」や「背骨」の動きにも大きな影響を及ぼすと言われています。特徴をよく見ると、この「大腰筋」をストレッチする理由がすぐにわかりますね。しなやかな「大腰筋」は骨盤の位置を整え、背中をまっすぐに立てる。そして何よりも脚からお尻のラインを美しく整えてくれるのです!
それでは実際にこの筋肉のしなやかさを取り戻すためのストレッチを次のページでご紹介していきましょう!