5つの「マンションギャラリー」を展開
最も規模の大きいマンションギャラリー「秋葉原館」
検討者から見た場合の利点はもう一つある。それは、物件を絞り込む前の段階で、気軽に相談できる場所ができたこと。そもそもマンションを買うにはどんな段取りを経てゆくのか。住宅ローンはいくらまで組めるのか。そういった物件選び以外のノウハウを得やすい商談コーナーだといえよう。
果たして、この試みは今後どんな展開を見せるのだろうか。あえて、懸念点を上げるとすれば「物件情報の密度」を維持できるかどうかではないだろうか。不動産はひとつひとつの個別性が高く、規制要件も数多い。果たしてそれらを、すべての販売員が数多の物件について把握しきれるかどうか。
「この部屋の冬至の日照時間は?」「どの階から景色が抜ける?」「今度の販売予定物件は?」等々細かな質問にどれだけレスポンス良く対応できるか。また、モデルルームという場所は検討者だけではなく、契約した人も度々訪れ、寸法を測っていったり、オプションの検討をしたりするものだが、そういう欲求を満たせる機会が減少することも、どう影響するかは未知数。
しかし、斬新な事業モデルであることに異論はない。仮設にかける負担を減らし、たくさんの物件情報が同時に得られる、しかも敷居の低い場所ができたことは、買い手にとってもうれしいニュースだ。いずれマンションを、とお考えの方は一度見に行かれると良いだろう。
【取材協力】
住友不動産「マンションギャラリー渋谷館」
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