黒ごまは、すり潰して入れることでたっぷり食べられ、吸収もよくなる
血の不足をチェックしてみよう!
薬膳は、中医学の理論にもとづき、生薬や食材をあわせて健康を維持したり、治療に役立てる料理のことをいいます。中医学の理論で重要なひとつは、その人の体質やその日の体調といった「証(しょう)」にあわせることです。以下のチェックで3つ以上あてはまれば、アナタは立派な「血虚」タイプといえるでしょう。□ めまいがしたり、頭がボーっとする
□ なかなか眠れない
□ 髪がぱさつく
□ 爪が割れやすい
□ 肌にツヤがない
□ 物忘れをする
□ 経血が少ない
血虚タイプは、カラダに栄養を運ぶ血が足りない状態のため、貧血になったり、髪や肌がかさついたりします。脳をめぐる血が不足すれば、物忘れや不眠なども引き起こしやすくなります。このように、血の不足は単にカラダを潤す血液が少ないだけでなく、精神の安定にも深く関わりがあるとされます。
■血を補う食材
黒ごま、なつめ、クコの実、まぐろ、ほうれん草、にんじん、イカ、あさり、牡蠣、レバー、牛肉、たまごなど
今回はこの中からほうれん草、にんじん、黒ごまをピックアップし、韓国風の和え物にしてみました。魚介類や肉類にも血を補う食材も多いので、それらを主菜にすると栄養のバランスも整いますね。
「ほうれん草と人参のナムル」の材料
ほうれん草の胡麻和えも、血虚にいいレシピ
ほうれん草……300g
にんじん……100g
黒ごま……大さじ2
ごま油……大さじ2
しょうゆ……大さじ1
にんにくのすりおろし……少々
塩……少々
「ほうれん草と人参のナムル」の作り方
1 ほうれん草は分量外の塩をいれた熱湯で茹で、食べやすい大きさに切る。黒ごまはすり鉢などで擦っておく。2 にんじんは斜め薄切りにしてから千切りにし、分量外の塩をいれた熱湯で茹で、ざるにあげておく。
3 ボールに1、2、すべての調味料を合わせ、混ぜる。