好環境の背景
都心部のなかでも、昼夜問わず人口密度の低いエリアに特徴的なのは、中低層の住宅(建物)が多いこと。さらには、1戸あたりの専有面積が非常に大きいことだ。例えば、200平米前後の広さを有する外国人向け高級賃貸マンションなどはそんな邸宅街の代表的な存在ともいえよう。南麻布、元麻布界隈などはまさにその典型。大使館が点在し、緑も豊富、教育施設も充実している同エリアは外国人にとって格好の滞在地になる。似通った境遇の人たちが集まれば、それに合わせてレストランやスーパーも繁盛し、より住まいに適した環境が整っていく。
さて、そうなると住宅としての数がそもそも少ないうえに、分譲タイプの住戸を見つけること自体が難しくなる。少し前に、元麻布で販売があった新築マンションが当初坪当たり1,000万円近い分譲価格で売り出そうとしたのも、そんな希少価値を反映してのことだろう。最終的には@700万円程度に落ち着いたが。
中古マンションの資産価値
実際、元麻布アドレスの中古マンションは築20年前後のものでも坪当たり@400万円を上回る値段で取引されている(「レインズ」調べ。平成18年~平成23年実績データより)。これは港区の新築マンションの平均坪単価397万円(2011年度3月現在。ヤフー不動産参照)を上回る。希少性が資産価値に反映された格好だ。都心では湾岸エリアを中心に超高層マンションの建設が衰えない。また飯田橋や虎ノ門などの再開発も活発である。今後まだまだ新しい街、生まれ変わる街が増殖していくだろう。だが逆に捉えれば、成熟した閑静な邸宅街はより貴重な存在になっていくのではないかという気がする。高級マンションに欠かせない条件を今一度整理し、自分の好みと照らし合わせながら物件を探してみてはいかがだろう。
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