2012年は3月に入っても寒い日が続いているので、「春」と言う実感が湧き難いですね。とは言え、そろそろ各紳士靴メーカーやブランドから新作がお目見えする時季だよなぁ……
と先日銀座界隈をうろちょろしていたら、REGAL TOKYO(リーガルトーキョー)で、魅力的な新作を発見してしまいました。今回の記事はそれら2シリーズと、このお店の春のオーダーフェアについてご紹介いたしましょう。

この質感のアッパーは久しぶり!

OSCAR 内羽根式セミブローグ

REGAL TOKYOオリジナルの”OSCAR”シリーズの内羽根式セミブローグです。現代性と伝統性が絶妙に掛け合わさった、ビジネスシーンに最適な一足に仕上がっています。4万2000円(REGAL TOKYO TEL:03-3567-1400)

まずはその中でも一番気になってしまった上の写真の靴からご紹介! この春登場したREGAL TOKYOオリジナルの”OSCAR”シリーズの一足です。メリハリのある顔立ちは、現代的なロングノーズの靴を履きなれた方、ちょっと前までのイギリス製の普遍美が備わった靴がお好みの方、どちらも気に入っていただけるのではないでしょうか。丸みを帯びたトウシェイプ一辺倒の昨今の流行とは敢えて一線を画したスクエアトウのつま先は、洗練性と質実剛健さ兼ね備えている感があります。

そしてこの靴を語るのに絶対に忘れてはならないのが、アッパーに使われている革! 昨年・2011年に創業100周年を迎えた我が国のタンナー・メルクス(株)が、その記念に昔ながらのレシピで限定生産したボックスカーフである「ライオンカーフ」を用いているのです。日本の靴や家具産業、最近では自動車産業にとってなくてはならない会社のメルクスは、ヨーロッパのタンナーに比べ知名度こそ高くはないものの、技術力は彼らに全く引けを取りません。ここの革を用いた靴やカーシートを日頃から愛用されている読者の皆さんも、気付いていないだけで実は大変多くいらっしゃるのです。

特に今回限定生産された「ライオンカーフ」は、原皮に欧米のものではなく、岩手県産の肉用種である日本短角種(いわて短角牛)を用いた、極めて極めて貴重な「純国産品」。昨今主流になりつつある薄くてソフトな分履きジワの残りやすい革とは対照的な、適度なハリとコシを持つのに決して硬くはない質感は、もはやインポートの著名なタンナーのものであってもなかなか経験できるものではありません。その証拠に、下の写真のような革質の良し悪しが成型にもろに影響するホールカットの靴であっても、変なシワが寄っていませんよね。いやいやこの革は新品の状態よりも、お手入れを繰り返して履き込むと実力が更に表に現れそう! どうか大切に育てて下さいね。
OSCARundefinedホールカットプレーントウ

こちらも”OSCAR”シリーズのホールカットプレーントウです。我が国のタンナーであるメルクスが限定生産した「ライオンカーフ」はソフトな中にもハリとコシがしっかりあり、表面にも透明感があるのが特長。革質の良し悪しが表に出やすいホールカットのデザインにしても、シェイプはご覧の通り美しいの一言! 4万2000円(REGAL TOKYO TEL:03-3567-1400)

【商品DATA】
■REGAL TOKYO ORIGINAL (OSCARシリーズ)
スタイル:A.内羽根式5穴セミブローグ、B.内羽根式5穴キャップトウ、C.ホールカット6穴プレーントウ
色:ブラック、ワイン
アッパー素材:メルクス(株)製 純国産 限定「ライオンカーフ」
底材:シングルレザーソール
製法:グッドイヤー・ウェルテッド
サイズ:23.5~27.0 0.5刻み
価格:ともに4万2000円


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