ワード(Word)の使い方/長文・校正・変更履歴

行間(行送り)の設定 見やすい文書作成のコツ(2ページ目)

読みやすい文書を作るポイントはいくつかありますが、今回は「行間(行送り)」について考えてみたいと思います。文書の行間は、狭すぎても広すぎても読みづらくなります。読みやすい行間はどれくらいなのか、実際のレイアウトを見ながら、ご紹介しましょう。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド


読みやすい行間(行送り)とは?

では、読みやすい文書(横組文書)を作成するには、どれくらいの行間が適切なのでしょうか。人によって幅はあるようですが、一般的には次のように言われています。

行間は文字サイズの50%~75%(行送りは文字サイズの1.5倍~1.75倍)

これを基準にすると、ワードの標準文字サイズが10.5ptですから、具体的な数値は次のようになります。

行間は5.25pt~7.875pt(行送りは15.75pt~18.375pt)

では、ワード標準の行間(行送り)を確認してみましょう。それには、[ページ設定]ダイアログボックスを開きます。以下にバージョンごとの手順を紹介しておきます。

Word 2010/2007:[ページレイアウト]タブの[ページ設定]にある右下のボタンをクリックします

Word 2010/2007:[ページレイアウト]タブの[ページ設定]にある右下のボタンをクリックします


Word 2003:[ファイル]→[ページ設定]を選択します

Word 2003:[ファイル]→[ページ設定]を選択します


Word 2010/2007/2003共通:ウィンドウ左側にあるルーラー上でダブルクリックします

Word 2010/2007/2003共通:ウィンドウ左側にあるルーラー上でダブルクリックします


以上の操作で[ページ設定]ダイアログボックスが開き、[文字数と行数]タブの[行送り]で数値を確認・設定できます。標準では「18pt」になっていると思います。つまり、先ほど最適な行送りとして紹介した「15.75pt~18.375pt」の範囲に収まっていますので、ワードの標準設定は妥当といえるわけです。

[ページ設定]ダイアログボックス。[文字数と行数]タブの[行数]または[行送り]を指定します。[行数]と[行送り]は、片方を増やすと片方が減る関係にあります

[ページ設定]ダイアログボックス。[文字数と行数]タブの[行送り]で行送りを指定できます。なお、[行数]を指定することもできます。[行数]と[行送り]は、片方を増やすと片方が減る関係にあります


文字の多い文書は行間(行送り)を空けると読みやすい

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