・聖護院蕪のミニココット仕立て
聖護院蕪のミニココット仕立て
冬野菜といえば「蕪」! そして京都で「蕪」と言えば「聖護院蕪」でしょう。「聖護院蕪」は私も大好物ですが、京の冬には欠かせない主役格の食材の一つ。この聖護院蕪をすり下ろしにしたものと、昆布出汁をベースにしたミニココット料理が登場です。ミニココットの中には軽く焼いた「鰤」と「雲子」が具として豪快に入っており、一言で表現するなら、旨味溢れる日本の「鍋」でしょうか。底冷えする京都の寒い冬には堪りません。
しかも、この料理には「柚子こしょう」ならぬ、自家製の「スダチこしょう」まで添えられているのです! もはやイタリアンの枠を超えた京の郷土料理。これぞ吉岡シェフの料理世界とも言えますね。
・キャベツと自家製サルシッチャのパスタ
キャベツと自家製サルシッチャのパスタ
そして、ここで2皿目のパスタ料理が登場! パスタがコース内で2種類食べられるのは嬉しい限りですが、このパスタ、なんと(ナポリの)ヴェスビオ・パスタなのです! これは初めて食べましたが、ショートパスタながら溝が深い形状なのでソースがとてもよく絡みます!
しかも、ここで黒トリュフ。
フランス産黒トリュフ
この黒トリュフをかけて、完成です。
黒トリュフがたっぷりと
そして、さらに特筆すべきは使われている具材! 使用されているキャベツはなんとシェフのお父様が島根の実家で作られたキャベツなのです。肉厚で甘味たっぷりのキャベツは自家製サルシッチャのジューシーな旨味にも負けない存在感で、その質の高さを魅せつけてくれましたね。今まで京野菜が世界一だと思ってきましたが、この島根野菜も本当に見事! 京野菜以外の野菜でここまで感動したのは久しぶりです。これぞまさに親子の合作料理。素晴らしい満足感でした。
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