変貌する「大阪」駅前、新名称は「うめきた/梅北」
大阪梅田の高層ビル
その先陣を切るプロジェクトが『グランフロント大阪』である。「うめきた」のなかでも駅にもっとも近いゾーンにあたり、都市再生特別措置法に基づく緊急整備地域に指定された「大阪駅北地区先行区域」がそれである。
『グランフロント大阪』の開発面積はそのうちの約7ha。これはちょうど「東京ミッドタウン」と同等の規模。また貨物操作場跡地といえば、「東京ツインパークス」のある「汐留」を連想させるのだが、スケールや立地の希少性、将来への期待などいろんな意味で本年最注目のプロジェクトである。
分譲マンション「グランフロント大阪オーナーズタワー」
さて、『グランフロント大阪』は商業施設やホテル、オフィス機能などが集まる複合再開発となるが、分譲マンションも計画されている。マンション名は「グランフロント大阪オーナーズタワー」という。地上48階建て、総戸数は525戸、所在地が大阪市北区大深町。構造にはブリヂストン社の積層ゴムを用いる免震を採用した。80メートルを1分で計算する不動産概要上の交通表記では、アクセスはJR「大阪」駅から徒歩6分、阪急「梅田」駅から徒歩7分となる。地下鉄御堂筋線「中津」駅からも徒歩6分だ。「大阪」駅からは『グランフロント大阪』に直結するペデストリアンデッキや地下通路がつながる予定だが、マンションまでは到達していない。
したがって安藤忠雄がデザイン監修に携わる「大阪北口広場」(およそ10,000平米のゆとりの空間)を抜け、そこから並木の歩道を歩いてタワーのエントランスにたどり着く、そんなアプローチとなる。