何に時間を使っているかを知ることから
時間は無限ではありません。仕事には制限があり、人生には寿命があります。その限られた中でどのように有効活用するかというのは、人生を有意義に過ごす上で重要なテーマとなります。しかし、「では、時間を有効に使いましょう」といっても、どこから取り組んでいいかわからないものです。そこで、いくつかのテーマに乗っ取って、何をマネジメントするのかを取り上げます。
何に時間を使っているかを棚卸しする
スケジュール帳を見ずに、昨日起きた瞬間から寝るまでの間に、あなたがどのように時間を使ったかを書き出しなさいと言ったら、正確に書けるでしょうか。時間をうまく使えためには、まず最初に自分が何に時間を使っているかを棚卸しすることです。以下は、あなたの時間の使い方について見るリストです。一つひとつ見ながら、当てはまるものにチェックを入れてみてください。□私は、自分の適切な睡眠時間を把握している
□私は、昨日何時に寝たかを覚えている
□私は、昨日目覚めてから家を出るまでに何をしたかを言う事ができる
□私は、昨日自分が一日に何時間働いているかを把握している
□私は、昨日職場で一番に取りかかった仕事を覚えている
□私は、昨日の午前中、何の仕事をしたか言うことができる
□私は、昨日の午後、何の仕事をしたか言う事ができる
□私は、昨日一日会議にどれくらい時間を使ったかという事ができる
□私は、1日部下や後輩とのコミュニケーションにどれだけ時間を費やしたかを知っている
□私は、1日上司とのコミュニケーションにどれだけ時間を費やしたかを知っている
□私は、1日社外とのコミュニケーションにどれだけ時間を費やしたかを知っている
□私は、1日机に座っていた時間とそうでなかった時間がどれくらいあったか言うことができる
□私は、1日に探し物にどれくらい時間を費やしていたかを知っている
□私は、1日会社にいて、何にどれくらいの時間を使ったかを言う事ができる
□私は、1日家族とのコミュニケーションにどれだけ時間をかけてかを言う事ができる
□私は、1日に自分の自由な時間がどれくらいあるのかを把握している
□私は、自分のタイムマネジメントがうまくできていると思っている
チェックをいれてみてどうでしたか? もし、8以上つかないようでしたら、時間の使い方についてあらためて見直す必要があります。
タイムマネジメントとはエネルギーのマネジメント
タイムマネジメントというと、限られた時間の中でできるだけ多くのことを無駄なく行うテクニックであると思われがちです。しかし、時間は手に取ったり見ることができません。従って、タイムマネジメントとは時間そのものではなく、その時間で何をしたか、ということをマネジメントすることだと言えます。では、あなたは何のためにタイムマネジメントをしますか。タイムマネジメントする目的について考えてみましょう。
- 職場でより高い成績を上げるため
- 部下や後輩を育成するため
- 仕事とプライベートのバランスを取るため
- 健康を管理するため
- 家族との絆を深めるため
タイムマネジメントの目的には以上のようなものが上げられますが、あなたは何を目的としますか? 書き出してみてください。
「やらなければならないこと」と「やりたいこと」
タイムマネジメントの目的を上げる際は、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」を区別して考えるといいでしょう。現在どのように時間を使っているかを棚卸しすると、多くの場合「やらなければならないこと」の領域に偏りがちです。仕事に関すること、日々の雑用など多くのことがでてきます。そこで、いったん「やらなければならないこと」を脇に置き、「やりたいこと」に集中して考えてみることです。あなたがやりたいことは何ですか?