ガーデニング・園芸/ガーデニング関連情報

ガーデニングワールドカップ2011レポート(2ページ目)

長崎で開催されている、「ガーデニングワールドカップフラワーショーinナガサキ2011」へ行って来ました。今回が第2回目となるフラワーショーの魅力をご紹介します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ショーガーデン部門

ショーガーデンはパレス ハウステンボスを会場に、10×10メートルの敷地にガーデンを製作します。ちなみにガイド記事でお馴染みの「国際バラとガーデニングショウ」のガーデンが6×4メートル、やはり屋外で展示された「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」のガーデンが100平方メートルでした。施工は、9月26日からスタート。参加ガーデナーは10組で、10月6日に審査が行われ、翌7日に各賞が発表されました。それでは、その結果と共に、各ガーデンをご紹介しましょう!

■最優秀作品賞(農林水産大臣賞)
【金賞】ジム・フォガティ(オーストラリア)「ブッシュファイヤー(Bushfire)」
「ブッシュファイヤー(Bushfire)」

「ブッシュファイヤー(Bushfire)」

オーストラリア特有の火事は、自然環境に甚大な被害をもたらします……、けれどその火事により放たれる種も。やがて新しい命が誕生し再生していく、この庭にはそんなストーリーが刻まれています。
「ブッシュファイヤー(Bushfire)」

「ブッシュファイヤー(Bushfire)」


■「平和と花」特別賞(長崎県知事賞)、最優秀デザイン賞(佐世保市長賞)
【金賞】リム・イン・チョング(マレーシア)「三つの庭(The three gardens)」
「三つの庭(The three gardens)」

「三つの庭(The three gardens)」

「和の庭」、「信の庭」、「希望の庭」という三つので構成された作品は、一つのフレームには収まりきれませんでした。
「三つの庭(The three gardens)」

「三つの庭(The three gardens)」

竹林の奥に見える橋は、「旅立ち」を象徴しています。竹の足元のあしらいも美しいですね。
「三つの庭(The three gardens)」

「三つの庭(The three gardens)」


■最優秀施工賞
【金賞】藤原良治(日本)「Tearful eye 2011~ray of hope~」
「Tearful eye 2011~ray of hope~」

「Tearful eye 2011~ray of hope~」

宮沢賢治の「Tearful eye (涙ぐむ目)」という花壇デザインをモチーフにしたという作品。上の画像は、瞳の部分にあたります。東日本大震災で被災された方々の瞳に、草花の美しさが映される日を願って作られた作品です。
「Tearful eye 2011~ray of hope~」

「Tearful eye 2011~ray of hope~」


【金賞】ジョン・カレン(アメリカ)「心をひとつに(Come Together)」
「心をひとつに(Come Together)」

「心をひとつに(Come Together)」

異なる二つのもの(庭の二つの輪)が、歩み寄り、一つになろうとする姿を描いた庭です。「調和」を描き出した庭は、日本人の作品かしら?と思わせるものがありました。
ハンギングバスケット

「心をひとつに(Come Together)」


【銀賞】石原和幸(日本)「茶の庭」
「茶の庭」

「茶の庭」


園芸文化が花開いた江戸時代、人々は心豊かに暮らしていました。かの時代を彷彿とさせるような五感で楽しむ庭、花と緑を愛でつつお茶を飲み語りあう庭、そんな景色を描いた作品です。
「茶の庭」

「茶の庭」


【銀賞】ジョー・トンプソン(イタリア)「Reconnection~安らぎを求めて~」
「Reconnection~安らぎを求めて~」

「Reconnection~安らぎを求めて~」

イタリアらしい、大きなオリーブの木が配された庭は、中央の池からゆるやかに螺旋を描いて広がるベンチが印象的です。

【銀賞】デイビッド・ダビットソン(南アフリカ)「アフリカより希望と平和へのメッセージ」
「アフリカより希望と平和へのメッセージ」

「アフリカより希望と平和へのメッセージ」

「虹の国」に例えられる南アフリカは、多様性に富んだ国です。そんな多様性を認めつつも結束する、をコンセプトに作られた庭は、多種多様な多肉植物が目を惹きます。

【銀賞】サラ・エバール(イギリス)「調和の発見(Finding Unity)」
「調和の発見(Finding Unity)」

「調和の発見(Finding Unity)」

庭のデザインは、「文化を超えた共通点」を目指しています。現代的でありながら、デザインコンセプトの根底には陰陽説も。

【銅賞】ニコ・ウィッシング(オランダ)「Garden+Hachi=・・・」
「Garden+Hachi=・・・」

「Garden+Hachi=・・・」

数字の「8」にインスピレーションを受けてデザインされた庭は、∞(無限)に続く幸せをも表しています。下の画像は、上の画像右奥にある6本のアーチの背面をアップにしたもの。たくさんのヒューケラで彩られているのがわかります。
「Garden+Hachi=・・・」

「Garden+Hachi=・・・」


【銅賞】ジョナサン・デンビー(イギリス)「Mr.マグレガーの庭(Mr.McGregor's Garden)」
「Mr.マグレガーの庭(Mr.McGregor's Garden)」

「Mr.マグレガーの庭(Mr.McGregor's Garden)」

「ピーターラビット」に登場する、マグレガーさんの庭を再現。
大事な菜園を荒らすピーターラビットに気づいて、杖を振りかざして怒っているーンです。そういえば、「第12回 国際バラとガーデニングショウ」でも、マグレガーさんの庭は人気でしたね。
「Mr.マグレガーの庭(Mr.McGregor's Garden)」

「Mr.マグレガーの庭(Mr.McGregor's Garden)」

なお、一般来場者による人気投票で決定した「ピープルズチョイス賞」には、石原和幸氏の「茶の庭」が選ばれました。

次ページは、スモールガーデン部門です!

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