ブームで終わらない都心回帰
分譲マンションも都心回帰が注目されたが、それは決して一過性の現象ではなかった。価格が高すぎて売れ残ったり、立地とグレードがミスマッチで在庫になることはあっても、そもそも需要がないという話はいまだ聞いたことがない。郊外物件との一番の違いである。50代以上の、子どもが独立して二人家族になった世帯の都心部への住み替えも話題になって久しい。最近ではほとんどの現場で、来場者の年齢の偏りは見られなくなった。つまり、どの年代の人であっても、職場に近い、便利な都心に住みたいのである。この需要は潜在的なものも含めるとまだまだ相当なボリュームがあるのではないかと思う。
仮にマンハッタンに肩を並べようとするなら、夜間人口100万増ということになる。どうだろう。ざっと20万戸以上の新規マンションが必要ではないか。
歩いて帰られるマイホームを
さきの台風15号は事前に想定されていたにもかかわらず、またもや帰宅難民を溢れさせた。鉄道はほどなく動いたが、幹線道路は東日本大震災のときに近いレベルで渋滞を起こした線もあった。歩いて帰られる場所に住めたらと実感するような出来事が半年に2度も起きた。ライフスタイルの選択といった視点に、防災を加えて検討する人も増えそうだ。利便性だけでなく、安心安全な質の高いマンションの供給が望まれる。
撮影協力:森ビル
【参考記事】
“いつきてもおかしくない”大地震予測
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