想像力のトレーニングとは? 子供の柔軟性を高める方法!

想像力のトレーニングとは?

想像力のトレーニングとは?

勉強が得意な小学生もそうでない小学生も、問題を解くときに「正解は何か?」にとてもこだわります。問題を解き終えると「ねえ、合ってる? 間違ってる?」と答えが正しいかどうかが興味の中心。

「間違えた問題は、できないことができるようになるための大切なヒントだよ」と話しても、あまり聞く耳を持ちません。

おそらく彼らの多くが、点数や正解の多寡で評価されることが多かったから、こうした姿勢が身についてしまったのだと思います。

そのために正解が一つではない問題や正解のない課題を与えると、彼らの多くが戸惑ってしまいます。まるで進むべき道がわからなくて途方にくれてしまう旅人のようです。

こうした正解依存症とでも呼ぶような状況から抜け出すために、存在しない架空のものを絵に描くトレーニングをしてもらっています。
 

発想を大切にしたお絵かきが、子供の想像力のトレーニングに

勉強面でも子供の頭の柔軟性を高める

想像でしかいない生き物の絵を描いてみる

解釈に自由度があるいくつかの要素を示して、その要素を全て含んだ絵を描かせます。ところが年長児や小学生の勉強ができる頭の良い子タイプで、全く描き始められない子どもがいます。
  • そんなものイメージできない
  • 知っているものでないと描けない
  • 間違っていると言われるのを恐れる
  • 正解が解らないから不安
このように感じるらしいのです。

その課題は次のようなものです。
 
■ふしぎな どうぶつ

ぼくは こんな どうぶつです。
あたまは まるくて 長い毛がはえています。
あたまには つのが 1ぽん あります。
からだは ほそ長くて 足は4ほんです。
足の長さは みじかいよ。
しっぽは ふといけれど みじかくも 長くもありません。
ぼくの すがたを 絵にしてね。

よくあるパターンが「これってライオンだよね。ライオン描いてもいい?」「うさぎを描いてもいい?」「イルカがすきだからイルカを描く」とよく知っているものに引き寄せて描こうとすること。顔がライオンでもうさぎでも、問題文に盛り込まれている要素が描けていればOKなのです。

けれどもライオンと決め付けた途端に、角を落としてしまいます。ライオンに角はないからです。常識にとらわれて、幼いのに頭が固くなってしまっているのは悲しいことです。

これは周りの大人がそうさせてしまったのではないでしょうか。幼いときから正しい知識を詰め込まれ、子どもらしい突拍子もない想像力を十分に働かせる機会が少なかった。そんな気がするのです。

一方で、型破りな子どもはズンズンどんどん想像をふくらませて絵を描いてくれます。想像上の動物に、さらにオリジナルのくふうを描き足していくのです。

最初はうまく描けなかった生徒たちだって、続けている内に柔軟性を取り戻して、色々な絵を描くようになります。「こんなもの描いたら馬鹿にされないか」という恐れがなくなるからです。

成長して正解へのプロセスが複数ある問題や、自分の意見を述べる課題に取り組む時期が来てからでは遅いのです。幼児や低学年から正解のない問題、自由課題にどんどん取り組むチャンスを与えてはいかがでしょうか。

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