マレーシアから松原裕吉シェフ
マレーシアから一時帰国中の松原裕吉シェフもお手伝いで参加
製パン実技を担当したシェフ、左から伊原さん、山崎さん、井上さん
チャリティー講習会開催の思いと今後
山崎シェフは東日本大震災の晩、寒い東京駅で一夜を明かされたそうです。自分にできることは何か……と考えて、思い浮かんだのがチャリティー講習会。開催の計画はメーカーや知り合いのシェフに声をかけ、誰もが多忙であるのに「いつでもいいですよ」と返事をもらってすぐに具体化していました。東京では計画停電や節電が懸念されていたため、実行はこうして8月末になってしまったのですが、山崎シェフの一声をきっかけに多くの賛同者が集まり、初回が開催できたのです。伊原さん、井上さん、そして西山さんたちは皆オーナーシェフで、月末の人一倍忙しい時でしたが、素晴らしい講習が、そしてパンと昼食が実現しました。パンとそれを取り巻く人々によるこうしたイベントは今後何年も継続され、開かれていくことと思います。また、そうしたいという気持ちを持つ人が多いことが今回よくわかりました。技術者のスケジュールや限りのある席数の調整、場所の確保など、簡単なことではありませんが、こうした情報は今後もできるだけ広報していきたいとガイドは思っています。
今回の講習会参加者71名分35万5000円の受講料は全額、日本赤十字社を通じ、代表者4名のシェフの名前で被災地へ寄付されます。