免震をのぞんで建て替えたマンションも
免震に建て替えたホーマット
どうも建て替えというと、老朽化が引き金になっているような印象を持ってしまうが、現実をよく見てみると、そうでないケースもあるのがわかる。老朽化は将来必然的にやってくる課題には違いないが、そのときが来るまでに、状況のなかで望ましい方法論があれば決断してしまう場合がおもいのほか少なくないようだ。
日本の住宅は寿命が短いと、(どちらかというと)マイナスのイメージで語られることが多いが、こうしてみると耐久性の短さによる寿命ではなく、制度の有効活用や性能の高い建物への生まれ変わり願望が少なからず起因していることがわかる。
マンション建替え実例レポート
マンション建替えレポート
同レポートをみれば、マンションの建て替えは個別の話し合いがやはり最も重要であることが理解でき、またそれと同時に建て替えに反対する意見の多くが、現状維持を望んでいるのではなく、資産評価のあり方や建て替えに際しての不安からくるものだということも読み取れる。
耐震強度を満たしていない分譲マンションの耐震化は、今後も根強い社会問題として取り組まれることになる。補強工事で解決を図る場合もあれば、建て替えという選択肢を模索するケースもあるだろう。少ない建て替え実績のなかから、そのノウハウがいかされ、安心安全な建物の割合が増えることを期待したい。
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