企業のIT活用/IT経営の基礎知識

iPadでばれる会社のレベル(2ページ目)

iPadは2010年1月に登場したタブレット型コンピュータ。個人での利用と大企業での一部利用が始まっていますが、機動力のある中小企業こそ導入し、営業ツールとして活用しましょう。様々な利用シーンをみていきます。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド


iPadを使ってお客さんにプレゼンする

PCとプロジェクターを使ったプレゼンは前後が大変

PCとプロジェクターを使ったプレゼンは前後が大変

お客さんとの打ち合わせでは大概の場合、相手の人数は2、3名。PowerPointで作った資料をコピーして持って行くケースが多く、時にはPCとポータブル・プロジェクターを持参し、会議室に映しながらプレゼンします。会議室でプロジェクターの準備やPCとの接続、プレゼン後の片付けに時間がかかってしまうため、ここぞという場合でないと行われません。
→ パソコンなしでプレゼンできるプロジェクタ 
すぐ電源オフできプレゼンをスマートに終えるプロジェクターもあります。

数人での打ち合わせですのでiPadを使いプレゼンを行います。資料も単なるPDFではなく、画像、映像、素材を組み合わせたマルチメディア型にしておけばお客さんの印象がよくなります。プレゼンを行う前に保護フィルムを貼っている場合は指紋がべったりついています。きれいに拭き取っておきましょう。

打ち合わせの流れで、こんな資料はありませんかとお客さんから聞かれる時があります。あらかじめ想定して書類をいくつか持っていきますが、用意した中になければ後日お持ちしますとなってしまいます。iPadに必要な書類を入れておけば、その場でiPadで資料を見せることができます。興味があれば後日、プリントして持参します。

iPad導入にあたっての注意点

電源には注意しましょう。フル充電すると8時間ほどが使えますが、iPadの電源が切れてしまったら、ただの板(ボード)です。電源アダプターを用意しておきましょう。

iPadを鞄にいれたまま電車に置き忘れたり、車上ねらいで盗難にあうこともあります。起動のためのパスワード設定以外に重要なフォルダーは暗号化しておきます。Appleのオンラインサービス「MobileMe」を契約すると、iPadの位置をマップに表示する「iPadを探す」機能やデータを消去して初期設定に戻す遠隔消去ができます。

スマホの売上が携帯電話を上回る時代になっています。iPadを導入するなら他社に先駆けて導入し、先行者としてノウハウを蓄積しましょう。きちんと活用することで、先進的な企業イメージを取引先にうえつけましょう。

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