品格ある素材が美しい「伯爵コレクション」
6代目当主となったアレクサンダー・ファーバーカステル伯爵は理念を引き継ぎ、“ファーバーカステル”ブランドのクラシックな品質を定着させるために尽力。中世の騎士の馬上試合をモチーフにした「ファイティングナイト(騎士)」を新しいロゴと定めた。また、1905年に誕生した「カステル9000番」のグリーンの鉛筆は、現在までフラッグシップモデルとして君臨するロングセラーに。鉛筆以外の筆記具が画材も手掛けるようになり、グローバルなブランドとして人気を博すこととなった。万年筆では「伯爵コレクション」が代表的。その中でもクラシックコレクションは、品格のある天然素材を使用した美しい仕上がりに定評があり、奇を衒わないデザインで一生愛用することができる。希少性の高い木材は、確かな選別と入念な下準備が欠かせず、“Made in Germany & Handmade.”を堅持。その一方、製品化する為に新たに木材を採取することはなく高級楽器の制作過程で出た端材を利用するなど、環境への配慮にも努めている。
ボディの素材は3種類。ピアノの黒鍵にも使用される貴重なエボニー(黒檀)、ブラジル原産で弦楽器の弓部に使用される赤茶色のペルナンブコ、アフリカ原産の硬質木材でクラリネットなどにも使われるグラナディラで展開されている。また、クラシックコレクションには他にスターリングシルバーとプラチナコーティングをボディの素材にしたシリーズもあり、ファーバーカステル伯爵家の家紋が刻印されていたり、ポケットを傷めないよう配慮されたスプリング式クリップを採用するなど、細部まで手の込んだ作りは流石だ。
【関連リンク】
・ファーバーカステル
【関連記事】
・ペリカンの歴史
・パイロットの歴史
・ラミーの歴史
・パーカーの歴史
・ウォーターマンの歴史
・セーラー万年筆の歴史
・クロスの歴史
・カランダッシュの歴史