・焚合せ
たけのこ鏡煮
「うお嘉」の定番料理とも言える「鏡煮」! 京都には「たけのこ料理」数あれど、この料理と比較できるものは知りません。それほどまでに「たけのこ」の魅力を最大限に活かした珠玉の逸品なのです。
もはや、気品すら漂う上品かつ繊細な出汁は、「たけのこ」の真味を引き出しつつ、白い身質の「たけのこ」をほんのりと黄金色に染め付ける。
また、驚くほど分厚く切られた「たけのこ」は、繊維質が箸で切れるほどに柔らか! 石灰石がもたらすミネラルの圧倒的な甘味に出汁が寄り添い、噛みしめる度に地の旨味が拡がっていく。これぞ大原野のテロワール! 天と地と人が生み出した、春の極みの味わいでしょう。
・箸休め
木の芽和え
ここで「木の芽和え」が登場。先ほどの「鏡煮」は「たけのこ」の真味を存分に味わう料理でしたが、これは木の芽との相性の良さを味わう王道の一品。「たけのこ」の甘さと共に押し寄せる木の芽の爽快感は、まさに春の極地! 「たけのこ」好きの麻生としては、山盛りいっぱいぐらい食べたくなりますね。
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