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ジャムだけじゃない、果物の保存食

果物の保存食といえばジャムを思い浮かべる人が多いと思いますが、それだけではありません。イギリスのミンスミートやインドのチャツネなどを紹介します。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

ノストラダムスも作っていたジャム

カヤジャム

シンガポールのカヤジャム。トーストに塗ったカヤトーストは朝食の定番

果物を使った保存食といえば、「ジャム」が定番。果物に砂糖を加えて煮たもので、イチゴ、ブルーベリーなどの材料が代表的。シンガポールやマレーシアでは、ココナッツを使った「カヤジャム」もポピュラーです(関連記事:ローカルに人気の朝ごはん、カヤトースト/シンガポール)。

ジャムは古くから作られており、16世紀のフランスの占星術師、ノストラダムスもジャムについての本を書いたほど。フランス語ではジャムは「コンフィチュール」といいます。ちなみに「マーマレード」はジャムではありません。ジャムとの違いは、皮も一緒に煮るところ。 おもにオレンジなど柑橘類を使って作ります。

 

肉を使わないのにミート!? ミンスミート 

ミンスパイ

ミンスミートをパイ生地で包んで焼いた「ミンスパイ」

イギリスの保存食「ミントミート」は“刻んだ肉”の意味ですが、肉は使っていません。ドライフルーツやナッツを砂糖や酒で漬けたものです。では、なぜミート(肉)? と不思議に思うかもしれませんが、実は中世の時代にはちゃんと刻んだ肉も混ぜていたんだそうです。時代とともに中身が変化してきたんですね。現在のイギリスでは、スーパーなどに瓶詰で売られており、ミンスミートを包んだパイ「ミンスパイ」やクリスマスのプリン「クリスマスプディング」の材料にもなります。

 

カレーの薬味にも使われる、インドのチャツネ 

チャツネ

インドのレストランではアチャール(漬物)とチャツネがテーブルに置かれていることも多い

インドではマンゴーなどの果物をスパイスと一緒に煮込んだ「チャツネ」が食卓のお供。スパイスは、クミンやコリアンダー、赤唐辛子などを使います。チャパティに挟んだり、カレーの付け合わせにしたり、なにかと使えるチャツネ。レストランのテーブルにはアチャール(インド版漬物)とあわせておいてあることも多いです。マンゴー以外に、タマリンドチャツネ、ミントチャツネなどもあります。

 

世界の保存食
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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