漬物は英語でピクルス
漬物とは、塩・味噌・しょうゆ・ぬかなどに野菜をつけたもの。日本各地にはさまざまな漬物がありますが、もちろん海外にもあります。漬物は英語に訳すと「ピクルス」。ピクルスと聞くと、マクドナルドのハンバーガーに入っているキュウリのピクルスを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。キュウリやニンジンなどの野菜を酢漬けや塩漬けにしたピクルスは欧米で広く食べられています。ハーブやスパイスを多用した個性的な風味が持ち味で、日本の漬物とはだいぶ違います。
ドイツ版キャベツの漬物、ザワークラウト
ドイツの漬物といえば、キャベツを使った「ザワークラウト」。ドイツ語で「酸っぱいキャベツ」の意味し、キャベツを塩漬けにして乳酸発酵させたものです。ドイツでは料理のお供に欠かせない存在。メインの肉料理のボリュームもさることながら、添えられるザワークラウトの量も実に豪快! フランスでは「シュークルート」呼ばれ、ドイツに近いアルザス地方の名物です。休暇やボーナス もあったキムチ作り
韓国の漬物は、おなじみ「キムチ」。白菜・大根・キュウリなどの食材を塩漬けにし、唐辛子やニンニクなどで味をつけて発酵させたものです。スーパーでも売られていますが、自分の家で作る人も少なくありません。とくに11月下旬~12月中旬は「キムジャン」と呼ばれるキムチ作りシーズン。一家総出の大仕事になるため、以前は“キムジャン休暇”や“キムジャンボーナス”を出す企業も多かったとか。キムチの種類は200ほどもあるといわれ、白菜キムチ、カクテギ(大根キムチ)、ヨルムキムチ(大根の葉を使った夏の定番)などが有名です。インドのアチャール、フィリピンのアチャラ
インドには「アチャール」と呼ばれる漬物があります。マスタードオイルやトウガラシに野菜や果物を漬け込んだもので、食卓に欠かせません。また、フィリピンには青いパパイヤの漬物があり、こちらは「アチャラ」というのですが、名前が似ていると思いませんか? いずれもペルシャの漬け物(achar)がポルトガル人によって伝えられたものを起源としているようです。モロッコ料理に欠かせない、プリザーブドレモン
代表的なモロッコの煮込み料理「タジン」にもプリザーブドレモンを使う
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