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全国の子ども医療費助成を比較!2011(9ページ目)

子どもの医療費助成シリーズ!今回は4年ぶりの全国編として各都道府県の県庁所在地市等を調査してみました。医療費助成の内容を比べると、各市の子育て支援への力の入れ具合や財政状況が実によく伝わってきます。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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那覇市
    原っぱで走り回って誤ってケガしても大丈夫かな!?

    原っぱで走り回って誤ってケガしても大丈夫かな!?

  • 通院の助成対象年齢(学年) ……3歳まで
  • 入院の助成対象年齢(学年) ……中学3年まで
  • 一部負担の有無とその内容 ……通院は3歳のみ医療機関ごとに1ヵ月あたり1,000円の一部負担あり
  • 所得制限の有無 ……あり
  • 入院時食事療養費の扱い……対象外
県庁所在地市の中では通院の助成対象が3歳までとなっている唯一の市です。他は少なくても小学校就学(6歳)まで助成対象にしていますが、那覇市の場合は、他市と比べて少子化が進行していないことから、助成内容がコンパクトになっていると思われます。


今回43の市を取り上げましたが、実にバラエティに富んだ助成内容となっていました。どの市も限られた予算の中で最大限子育て支援のために予算枠を確保した努力が伝わってきます。ただ、これほどまでに助成内容が違うと、隣接市においても優劣が現れます。子育て支援は医療費助成だけではありませんが、住む場所を選べる人にとっては判断材料の一つになりそうです。また、住んでいる市の助成内容に物足りない人は、他の市の助成内容を参考にしながら市へ提案してみても良いかも知れません。
 

医療費抑制への協力

子どもの医療費負担が軽いからと言って必要以上に受診してしまうと、助成額が増え財政を圧迫しかねません。宇都宮市のHPには下記のような協力依頼が記載されています。

『医療機関の適正受診にご協力をお願いいたします。近年、「夜間の方が空いているから」「昼間は仕事があるから」などの理由で、軽い症状でも休日や夜間に病院の救急外来を受診するいわゆる「コンビニ受診」が増えています。このため、救急外来が混み合い、緊急性の高い重症患者の治療に支障をきたすことが心配されるとともに、休日や深夜の診療費には、割増料金が加算され、高い医療費を支払うことになります。つきましては,必要な方が安心して医療を受けられ、また、医療費を抑制するためにも、次のことについて、ご留意くださるようお願いいたします。
・緊急時以外は、平日昼間の診療時間内に受診しましょう。
・同じ病気で複数の医療機関を受診することは控えましょう。(宇都宮市のHPより抜粋)』
浜松市では、小学1年から中学3年について休診日や時間外の受診は助成の対象外としています。

国も自治体も少子化へ歯止めをかけるために子育て支援を積極的にしていますが、助成金の原資は税金です。財政に余裕がない中、納税者の理解を得続ける為にも節度ある受診を心掛けたいものです。

※子どもの医療費助成制度の詳細や今後の改定予定については各市へ直接確認して下さい。



【関連リンク】
・ 埼玉県70市町村の子ども医療費助成!
・ 千葉県56市町村の子ども医療費助成!
・ 東京都の子ども医療費助成を比較2010年!
・ 2010年神奈川県30市町村の子ども医療費助成!
・ 子供の医療費助成を比較!活気の愛知県編
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