チームが120%の力を出せる環境づくり
ノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン フリー」のプロジェクトマネージャーを務めた梶原奈美子さん
ガイド:
まず、「キリン フリー」の商品開発プロジェクトに参画する経緯を伺えませんか?
梶原さん:
私は中途の転職組で経験者採用で入社しました。入社後は、チューハイやカクテルなどの商品開発をしていましたが、それらの商品が発売のち終売を迎える頃に、当時のリーダーからノンアルコールビールの話がありました。
ガイド:
ご自身がプロジェクトリーダーとして、良いものをリリースしなくてはいけないという使命があり、ご苦労された経験をお聞かせください。
梶原さん:
大きなところが2つあって、味の開発とコンセプトの開発です。
味の開発では、私はビール系の開発が全く初心者だったので、一番苦労しましたね。実際に手を動かしていくのは私ではなくて技術者。担当者として、そこにどうかかわっていくか、どういうふうに進めていけば良い中味ができるのかは、すごく苦労したところです。結局は時間をかけて、粘りに粘って最後まで味の改良をしました。
もう1つはコンセプトやパッケージ。商品のコンセプトはすごく役割が大きい。また、パッケージとか広告とかの外側のコミュニケーションの部分になってくると、デザイナーさんや広告クリエイターさんといったプロにお願いします。
どういうふうにすれば良いものができるのかと色々考えたときに、プロの手を思い切り借りようと。そして私の役割は、プロの方が120%の力をかけられるような環境作りやモチベーションをあげることだと考えました。自分なりにチームを動かすということですね。