コーチングにはプログラムが必要
プログラムを決めて取り組むと成果があがる
■期間を決める
3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月など
■評価指標を決める
何を持って目標を達成したと見なすか。売上げ、コンピテンシー評価、採用人数など
■コーチングの頻度を決める
週に1度、隔週、1ヶ月に1度など
■コーチングの方法を決める
電話、対面、電話会議(グループの場合)など
■コーチングを受けている期間中に関わる人を決める
目標を達成するには、自分の努力だけでなく、周りの人との関係性や協力が必要です。協力を依頼することにより、目標が達成しやくすなります。
このプログラムは、例えば、何か新しいことを学ぶときのプログラムと共通する部分が多いのに気づかれるでしょう。コーチングを受ける、ということは、自分が物事に新しく関わる方法を学ぶ、ともいうことができます。
コーチングを促進させるスキル
以上の条件を整えたら、いよいよコーチングを受けることになります。コーチングは、コーチングを受ける人と、コーチをする人とのコミュニケーションによって行われますので、そこでは、目標を達成するために行動を促進する様々なコミュニケーションスキルが用いられます。- 聞く
- 質問する
- 承認する
- 具体化する
- 提案する
- リクエストする
- 期間は半年
- 部下のコンピテンシー評価の点数の向上を目標値とする
- 頻度は週1回
- 方法は電話30分
- ターゲットとなる部下は10人
よくある間違い
コーチングは人材育成という言葉だけが先行し、「コーチングはコミュニケーションである」などと強調されると、コーチングとは「聞くこと」「質問すること」「承認すること」とスキルだけがクローズアップされがちになります。すると、ただひたすら質問して相手を息苦しくしてしまったり、途方もない夢物語をずっと聞いてしまったりということが起こります。しかし、先ほどご紹介したプログラムがなければ、それは単に、コミュニケーションのスキルを使った、というだけのこととなります。プロのコーチの手法をマネジメントに活かす
しかし、プロのコーチの取り組みを、日常的なマネジメントに取り入れることは可能です。有能なマネジャーは、部下を育成するためのプログラムを持っています。1年で身につけさせたいコンピテンシーを具体化し、それを本人と話して同意し、目標面談、定例面談などで関わる方法を決め、相手の能力をのばすようなコミュニケーションを通じて関わります。■コーチングスキルを活用する場面
コーチングする際に主に使うコミュニケーションスキルは、日常的に様々な場面で使うことができます。特に相手の行動を促進させたい場合には有効です。
- 営業の場面
- ミーティング
- 評価面談
- 交渉時
- 生徒指導
まず、コーチングの構造についての理解をプロコーチが行うことをもとに深め、あなたが日常的にその構造やスキルを場面ごとに活用してみてください。