毎日食べられるご飯というのもポイント「シソと生姜とはと麦のごはん」
花粉症対策には「肺の機能を高め、水分代謝を良くする」
漢方では、水分代謝が悪い人が花粉症になりやすいと考えられていますが(参考:「花粉症なりやすさチェック&オススメ漢方薬」)、五臓では免疫機能と関わりの深い、「肺」の働きを強めることがポイントになります。肺は五臓の中でも外部と最初に触れる臓器で、ウイルスや細菌などの邪気の影響を受けやすいのが特徴。この頃風邪を引きやすくなったと感じたら、肺の機能が弱まっているせいかもしれません。
■肺の機能を高める食材
シソ:呼吸機能を高め、免疫アップにいい生薬のひとつ。カラダを温め、鼻の通りをよくしたり、気の流れをスムーズにする働きがある。
生姜:カラダを温め、発汗して寒さを散らす。肺の機能を促進し、咳や嘔吐にもいい。とくに皮は利尿作用が高いので、捨てずに活用したい。
■ 水分代謝をよくする食材
はと麦:消化機能を整え、水分代謝を良くする。むくみや関節痛にいい。肌をなめらかにする作用もある。
とうもろこし:胃腸の働きを高め、利尿作用がある。とくにヒゲは利尿作用が高く、むくみや黄疸によいとされる。
以上をもとに、今回はシソ、生姜、はと麦を使用した、カンタンご飯を紹介します!
花粉症対策レシピ:シソと生姜とはと麦のごはん
生姜は皮つきで。洗って丸ごと使おう!
はと麦……30g
シソ……8枚
生姜……10g
酒……大さじ1/2
塩……少々
■つくリ方
1. はと麦は洗い、1時間ほど水につけ、1時間ほど茹でる(その間、洗った米を浸水させておくといい)。シソ、生姜は千切りにする。
2. 炊飯器に米、はと麦、生姜、酒、塩を入れ、普通の水加減で炊く。
3. 炊き上がったら、シソを散らしてざっくり混ぜる。
花粉症対策レシピのポイント
今回はご飯ですが、おかゆにしてもOK。日常的に食べることで、花粉症を寄せ付けないカラダ&根本治療にもつながると考えられています。なお、花粉症にオススメの生薬では「黄耆(おうぎ)」というマメ科の根があります。肺の機能をアップし、免疫力をつけ、水分の代謝を良くします。最近では黄耆の花をお茶にしたものも市販されているので、興味のある人は探してみてくださいね。