インド風パンケーキ、ロティチャナイ・ロティプラタ
インドにはいろいろなパンがありますが、インド系住民がおよそ1割を占めるマレーシアやシンガポールにもインドのパンに端を発するインド風パンケーキがあります。それがマレーシアで「ロティチャナイ」、シンガポールでは「ロティプラタ」と呼ばれるもの。小麦粉と水を加えた生地にバターを織り込んで焼き、カレーソースなどをつけて食べます。シンガポールではホーカーセンター(屋台街)にも専門店があり、卵を加えたエッグプラタやバナナプラタなどのバリエーションも豊富。朝食やおやつの人気メニューです。マレーシア風パンケーキ、アパムバリッ
マレーシア風パンケーキ、アパムバリッ。ふっくら生地バージョン。クアラルンプールの屋台にて (C)Dave Cook / Eating In Translation (www.eatingintranslation.com)
インドネシア風パンケーキ、スラビ
インドネシアの「スラビ」は、小麦粉と米粉にココナッツミルクや砂糖を加えた優しいお菓子。外はサクッ、中はトロリの食感が絶妙で、ココナッツミルクのほどよい甘さがクセになります。チョコレートやバナナなどをトッピングしますが、何も載せないプレーンも人気。インドネシア中部ソロの名物でもあり、屋台や専門店で食べられます。中国風パンケーキ、葱餅
中国では「餅」(ビン)と呼ばれる食べ物があります。漢字だけ見ると日本の餅(もち)を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、別物です。中国語の「餅」は、小麦粉を形にして焼いたり、蒸したりした平たくまるい食べ物の総称。北京ダックを包む薄餅(バオビン)や台湾でも人気のネギ入り餅「葱餅」(ツォンビン)などがその一例ですが、これらを英語にすれば、チャイニーズパンケーキとなってしまうわけです。
<世界のパンケーキ>
- ヨーロッパのパンケーキ
- 韓国、ベトナムのパンケーキ
- トルコ、ロシアのパンケーキ
- その他アジアのパンケーキ