グルメ・各国料理(海外)/世界のお茶・お酒・スイーツ他

ロティチャナイ、アパムバリッ、スラビ、葱餅

実はアジアは個性派パンケーキの宝庫。中国の餅やインドに起源をもつマレー半島のロティチャナイ(ロティプラタ)など、クセになる味がそろっています。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

インド風パンケーキ、ロティチャナイ・ロティプラタ 

ロティチャナイ

インド風パンケーキ、マレーシアのロティチャナイ (c)ASEAN-Japan Centre

インドにはいろいろなパンがありますが、インド系住民がおよそ1割を占めるマレーシアやシンガポールにもインドのパンに端を発するインド風パンケーキがあります。それがマレーシアで「ロティチャナイ」、シンガポールでは「ロティプラタ」と呼ばれるもの。小麦粉と水を加えた生地にバターを織り込んで焼き、カレーソースなどをつけて食べます。シンガポールではホーカーセンター(屋台街)にも専門店があり、卵を加えたエッグプラタやバナナプラタなどのバリエーションも豊富。朝食やおやつの人気メニューです。

マレーシア風パンケーキ、アパムバリッ 

アパムバリッ

マレーシア風パンケーキ、アパムバリッ。ふっくら生地バージョン。クアラルンプールの屋台にて (C)Dave Cook / Eating In Translation (www.eatingintranslation.com)

もうひとつ、マレーシア風のパンケーキが「アパムバリッ」。2つ折りにした生地にスイートコーンやピーナッツクリームを挟んだものです。生地はホットケーキのようにふっくらしたバージョンとパリパリしたバージョンの2種類アリ。屋台で買える庶民のおやつで、1つ20~30円程度という手頃な値段も嬉しいところです。

インドネシア風パンケーキ、スラビ 

スラビ

素朴な風合いが持ち味のインドネシア風パンケーキ、スラビは形もかわいらしい (C)Jakarta My favorite

インドネシアの「スラビ」は、小麦粉と米粉にココナッツミルクや砂糖を加えた優しいお菓子。外はサクッ、中はトロリの食感が絶妙で、ココナッツミルクのほどよい甘さがクセになります。チョコレートやバナナなどをトッピングしますが、何も載せないプレーンも人気。インドネシア中部ソロの名物でもあり、屋台や専門店で食べられます。

中国風パンケーキ、葱餅 

葱餅

中国風パンケーキ、葱餅。台湾の街かどで長い行列のあった屋台

中国では「餅」(ビン)と呼ばれる食べ物があります。漢字だけ見ると日本の餅(もち)を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、別物です。

中国語の「餅」は、小麦粉を形にして焼いたり、蒸したりした平たくまるい食べ物の総称。北京ダックを包む薄餅(バオビン)や台湾でも人気のネギ入り餅「葱餅」(ツォンビン)などがその一例ですが、これらを英語にすれば、チャイニーズパンケーキとなってしまうわけです。

世界のパンケーキ
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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