年末になると、テレビからも雑誌からも「大掃除をしましょう」企画が目白押しになってきます。スーパーの店頭にもそうじグッズが並び、気持ちは「やらなくちゃ!」のプレッシャーでいっぱいに。でも、ちょっと待って。そのお掃除、ほんとにやらなくちゃだめなものなんでしょうか? 今回はガイドが「こんな大掃除はもうしなくていい!」と考えている「換気扇の大掃除」について取り上げます。

換気扇の大掃除はもうしなくていい

昭和の換気扇

初代の換気扇は高度成長期時代に公団住宅用に作られたのが最初。プロペラが回るだけのシンプルなものでした

この時期に必ずテレビや雑誌で紹介される「換気扇の分解大掃除」。ほぼ、年末大掃除の風物詩のようになってきました。油だらけになってしまった換気扇を見て、「やらなくちゃ」とプレッシャーを感じている人も多いと思います。
でもね、この換気扇。そもそも、日本の住宅に普及したのは1958年の公団住宅用の換気扇が最初と言われています。つまり、まだ50年ほどの歴史しかない住宅設備なのです。

しかも、初期の換気扇は写真のように壁に穴を開けてプロペラが回る仕組みのもの。現在のようにレンジフードがついて、中のダクトを通って排気をする複雑な仕組みのシロッコファンと言われる換気扇がはじめて作られたのは1983年。高層住宅の普及にともない80年代後半からこのタイプが増えていきました。つまり、このタイプの換気扇はまだ20年ほどの歴史しかないということになります。

プロペラ式の時は、簡単にはずしてお掃除ができました。この時、油をため込んで汚くなってしまった換気扇の汚れを落とすために、強力な油汚れ落としの家庭用洗剤が使われるようになり、洗剤会社は大々的に年末になると「換気扇の大掃除を」とキャンペーンをしたのです。

この流れのまま、シロッコファンが普及した今も、「換気扇はおうちで分解してつけおき洗い」という大掃除の習慣が、各家庭にも、洗剤やお掃除道具をめぐる流通の現場にも残っていることになります。

当初、プロペラを外すだけで掃除ができたのに、今ではフィルターをはずして、中にあるドラムのような形をした羽を分解して洗わなくてはなりません。ガイドは、ここはもう素人が家で行う作業ではないのではないか? と思うのです。

次は、具体的に「なぜ換気扇の大掃除をしてはいけないのか」、「換気扇の大掃除をしないためにはどうしたらいいのか」を考えていきましょう >>