第1回目の「実例に見る、マラソン大会を自分で開催する方法1」では私が「小江戸川越ファンランの集い」というマラソンイベントを開催することになった経緯や一緒に準備をする仲間集めなどについてお話ししました。第2回目の今回は、実際にイベントを開催するまでにどのような準備をしていったかを、具体的にレポートしていきたいと思います。

‘手作り’でマラソンイベントを開催する意義

ぎこちなくてもそれが個性、の心意気で

ぎこちなくてもそれが個性、の心意気で

私は自分でマラソンイベントを開催しました。言わば‘手作り’のイベントだったわけですが、では何をもって‘手作り’というのか、まずはじめに少しだけお話を。私は「イベント専門組織(公共団体やイベント会社)」の手によらない大会、営業・事業として実施されるのではない大会を‘手作り’イベントと言ってよいかと思っています。ただし、そうして定義した大会の中にはクラブや企業、学校などの参加資格をクローズにした大会もありますが、ここでは一般参加者をオープンに募る大会を念頭に置いていきます。

仲間うちイベントとは異なる意識が必要

交通安全のため、主要横断箇所には係員を配置

交通安全のため、主要横断箇所には係員を配置

参加資格をクローズにした大会とオープンにした大会ではやはり運営側の意識が異なります。
私の所属するランニングクラブの恒例行事に27kmのマラニックがあり、これで時たま外部参加者を受け入れるのですが、たびたび迷子が生じます。地理不案内の参加者にたいするケアは欠かせないのですが、仲間うちだけの練習会という意識でいると必要なサービスがおろそかになりがちです。
参加資格がクローズドなら、参加者同士に親近性がありますし情報も伝達しやすく、なにかにつけてやりやすいところがあります。何があっても最後は納得してもらえるようなところがあります。

これにくらべて、参加資格がオープンですと、小なりとはいえ申し込まれた方が持っているなんらかの参加目的や期待に応えなければ好評は博せません。おまけに当日までどのような方なのかわかりません。
「小江戸川越ファンランの集い」はまったくオープンに募集した大会ですから、そのつもりで対処しました。やはり好ましい印象をもたれる準備を考慮しなければなりません。といってそろいのウエアやきれいな案内板などは経済的に用意しようがありません。きれいかどうかということよりも大会を開催する目的が達せられるか否かがこの際大事だと考えました。

身近に人材がいる

大会を作る上で、最も必要なのは情熱を持って献身的に役目をこなす人材です。
費用などは、収入を生み出す人材が加わればなんとかなるので、優先すべきは人材です。
幸いに「小江戸川越ファンランの集い」のスタッフに人材は事欠きませんでした。5人の発起人で、企画発案、印刷物制作、WEB制作・メーリングリスト管理、布物(ゼッケン)の制作、賞品生産! がこなせ、周辺にもデザインや観光地ガイドマニュアルなどの執筆を頼める仲間がいたので、人材は仲間うちで間に合いました。
この中で絶対にいたほうがいいのは、印刷物制作、WEB制作・メーリングリスト管理、布物(ゼッケン)の制作スタッフでしょう。
WEB制作やメーリングリストの設置など、IT関係の心得があるスタッフはオープンに募集するなら不可欠です。「小江戸川越ファンランの集い」では、無料ブログ、無料メーリングリストシステムを使用しました。それで十分だと思います。
仲間の特技を洗い出して大いに活用しましょう。意外な才能が身近に隠れているものです。

ポスター、パンフはレーザープリンターで

「小江戸川越ファンランの集い」で制作した印刷物は、パンフレットとポスターです。記念品のバンダナデザインに使用したロゴやイラストを兼用して作成しました。使用ソフトはアドビ・イラストレーターです。
ポスター(4色)A3判、パンフレットチラシ(モノクロ)A4判で、印刷は会員が持っていたレーザープリンターを使用し、ポスターはA3で50枚ほど、チラシは300枚ほどプリントしました。チラシ枚数は少なかったように思います。通販による印刷価格も安くなっているので、枚数によっては業者に頼んだ方がよいかもしれませんが、多少データ入稿の知識が必要です。コンビニなどのコピー利用は、枚数が多くなると経済的負担が大きくなります。インクジェットですと、インクコストがばかにならないのと、濡れに弱いのが弱点です。
ポスター貼付・パンフレットの配布は、地元のスポーツショップ、スポーツジムに手分けしてお願いしました。みさなん好意的でほぼOKでした。実際にそれを見て申し込まれた方が何人もいました。
ポスターはランナーがよく練習している歩道脇の柵などにも貼りました。A3判サイズというのは戸外では小さいポスターサイズでありそう目立ちませんし、貼った期間は2週間ほどで、どのくらい効果があったのかはわかりません。しかし、走らない方にPRするという効果もありますから、もっとたくさん貼るとよかったと思っています。コース沿道のお店などには一通り頼んでみる手でした。