食パン部門受賞作品
■モッチリ角型食パンモッチリ角型食パン(750円 12×12×36センチ)
食パン部門で最高得点を獲得、全日本パン協同組合連合会会長賞を
受賞したのは、パンピーノの宮腰進さんの「モッチリ角型食パン」。
元種を冷蔵発酵法で長時間発酵させ、湯ごねでモッチリ感を引き出しています。きび砂糖やゲランドの塩、バターなどの素材にこだわり、シンプルなパンを評価する際の要となる香りと味わい、食感を大事に考えて作られたことが伝わってきました。
パンピーノ
住所:新宿区大久保3-10-1オレンジコート内
電話:03-3209-7573
■食パン
食パン(750円 11.5×12.4×36センチ)
パングランプリ東京大会会長賞を受賞されたのは、入舟本店の井戸啓介さんの「食パン」。ルヴァン種によって味に深みを、生クリームによってコクとなめらかな食感を出しています。
入舟本店 デンマークブロート
住所:練馬区豊玉上2-15-10
電話:03-3994-5005
焼きこみ調理パン部門受賞作品
■かぼちゃとブリオッシュのキッシュかぼちゃとブリオッシュのキッシュ(210円)
今回、グランプリを受賞したサンセリテの高田さんはもう一つ、「かぼちゃとブリオッシュのキッシュ」で全日本パン協同組合連合会会長賞を受賞されました。
タルト生地のかわりにしっとりとしたブリオッシュがを用い、軽い食感です。見た目のアピール度が高く、中にはハムとほうれん草も入って、お惣菜パンながら贅沢な感じです。
■リコッタチーズのブルスケッタ風
リコッタチーズのブルスケッタ風(200円)
焼きこみ調理パン部門の大会会長賞はエスプランの松澤正芳さんの「リコッタチーズのブルスケッタ風」。
ブルスケッタとはずいぶん違う様子になぜ?と疑問に思ったその名前。これは生地にトマトソース、トマト、ニンニクや玉ねぎをのせているからついた名前のようです。リコッタチーズを配合したソースをのせてグラタン風に仕上げたアイデアお惣菜パンです。
エスプラン
住所:横浜市鶴見区鶴見中央4-1-7
電話:045-501-2147
夕食に合うパン部門受賞作品
■どんぐりとくるみとレーズンのパンどんぐりとくるみとレーズンのパン(600円)
夕食に合うパン部門の連合会会長賞は伊藤製パンの吉丸貴晃さんの作品。珍しいどんぐりの粉は韓国ではポピュラーなのだそうです。これを吉丸さんはサワー種として使用しています。ワインやチーズと合いそうな味わい。
伊藤製パン株式会社 本社
住所:埼玉県さいたま市岩槻区末田2398-1
電話:048-798-9855
■Pain de Chataigne
Pain de Chataigne(630円)
夕食に合うパン部門のパングランプリ東京大会会長賞はVIRONの酒本正輝さんのPain de Chataigne。
栗粉を小麦粉に対して4割練りこんだ、シンプルながら栗の香りとコクのある味わいの楽しめるパン。肉料理と相性が良いそうですが、そのまま食べてもおいしい。
ヴィロン
渋谷店
住所:渋谷区宇田川町33-8 塚田ビル
電話:03-5458-1770(販売)
丸の内店
住所:千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング 1F
電話:03-5220-7288(販売)
VIRON(渋谷)
VIRONのおいしさの秘密
ベストパン★2009
審査員総評から
焼きこみ調理パンは、キワモノに走らず、ベーシックなおいしさはもちろんのこと、生地と具材とのバランスが良いものが高く評価されました。見た目もポイントでした。夕食に合うパンは当初30品の中から一次審査を行ったのですが、ご飯のようにプレーンなものが多いのではという予想を裏切り、意外にも「焼きこみ調理パン?」と思うパンも少なくなく、パン屋さんの「夕食」の認識にいろいろあることを感じました。夕食に合うパンは、食パン同様、シンプルな素材で勝負する人がもっといても良いかもしれません。今後に期待が寄せられています。
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