東京の6つのパン組合によるコンテスト

2009年10月2日、東京の6つのパン組合(東京都パン商工組合、 東京パン連盟工業協同組合、東京都学校給食パン協同組合、 東京青雲会、全日本丸十パン商工業協同組合、 リテイルベーカリー協同組合)が初の製パンコンテストを開催しました。

応募資格は上記の組合員及び従業員であることと、販売中、あるいは販売予定のパンであること。

「クリームパン部門」、「ハムとチーズのサンドイッチ調理パン部門」、「オリジナルパン部門」の3部門で、第一次書類審査を通った全24作品の最終審査が行われました。

受賞者、左から野村幸子さん、関口愛美さん、塩田一善さん、高田知明さん、黒田慶さん。

審査員(敬称略)は 井上好文(社団法人日本パン技術研究所所長)、 鈴木信明(日本菓子専門学校)、 高橋朗(東京製菓学校)、 渡邉政子(愛パン家)、 日野洋子(こんがりパンだパンクラブ)、そしてAll Aboutパンガイド、清水美穂子。

このコンテストの特徴は、店で実際に販売されている あるいはこれから販売するパンである、ということでした。 素材業者の提供を受けていないため、素材に規定がないこともあって、わたしたちがふだん、パン屋さんの売り場でみかけるようなさまざまなパンがありました。

結果発表と表彰式は11月27日に行われました。全部門通して最も優秀な作品に東京都知事賞、それ以外の各部門最優秀3作品に全日本パン連合会会長賞、続いてパングランプリ東京大会会長賞が3名に授与されました。ここでは以上の受賞7作品をご紹介します。

東京都知事賞「珈琲あんぱん」

珈琲あんぱん

オリジナルパン部門から、エスプランの塩田一善さんの「珈琲あんぱん」が最優秀、東京都知事賞を受賞しました。

コーヒー味のこしあんと生クリームを包んだ、口どけのよいあんパンです。昔、地元のミルクホールで出されていた「ミルクコーヒー」をイメージしたのだそうです。

「最も評価されるべきパンは、5年後も、10年後も店頭に並ぶパンだと思います」わたしは審査員講評の際、受賞したパンが一時的ではなく、永いこと店に並んで、お客さんにとっての「いつものパン」となりますように、という願いをこめてそう言いました。

後で塩田さんに「あのパンは、いつから販売されているのですか?」と尋ねると、「10年前です」と言われるではないですか。やはり審査員に評価されたパンはすでに、お客さんたちに評価され愛されていたのですね。

でも、10年間変わらなかったわけではありません。不易流行。常においしくなるための新しい要素を取り入れてきたからこそ、変わらずそこに在り続けるのでしょう。

生クリームは乳脂肪分の少ない軽やかなものに、あんは有機に、珈琲はインスタントから濃縮の粉末へ。珈琲あんぱんはよりおいしくなるための進化を続けています。

東京都知事賞を受賞されたエスプラン 塩田一善さん。
おめでとうございます!

珈琲あんぱんは、こちらで買うことができます。

ベーカリー&スイーツ エスプラン
横浜市鶴見区鶴見中央4-1-7 電話 045-501-2147

次のページでは全日本パン協同組合連合会会長賞、大会会長賞の受賞作品をご紹介します。