北京の中心「東城区・西城区」
天安門の前を東西にまっすぐとはしる北京のメインストリート長安街
内城部分を北京城と呼んだ
東城区と西城区は清朝時代、
紫禁城を中心に城壁で囲まれた「内城」と呼ばれる地域で、皇族や貴族、官僚たちが生活する場所でした。次で説明する宣武区と崇文区も城壁で囲まれていましたが、こちらは「外城」と呼ばれ、「内城」の南にくっつくような形で存在していました。
城壁は中華人民共和国建国後に取り壊され、現存しているのは正陽門(前門)、徳勝門、東便門角楼の3つだけ。現在、城壁跡に沿って地上には二環路、地下には地下鉄2号線が建設されています。
故宮を囲むように観光スポットが密集する黄金エリア
このエリアはそんな歴史的な背景から、故宮や
天安門広場、
毛主席紀念堂、
景山公園、北海公園、
后海などの歴史的な観光スポットが集中するエリア。また、今もなお
北京の中心として位置するため、中国の国会議事堂である人民大会堂、中国共産党の本部がおかれている中南海、巨大なドーム型劇場の国家大劇院、北京のウオール街といわれる金融街などなど、新しいスポットが次々と生み出されています。
北京の銀座といわれる王府井には国内外からの観光客が集まる
さらに、西単、
王府井といったショッピングエリアも充実。西単は若者が集う場所で、比較的安価な国内ブランドが多く揃っています。一方、王府井には東方新天地や新東安市場などの高級ショッピングモールや、帽子屋の盛錫福、お茶屋の碧春茶庄など北京の老字号(老舗)ショップが集います。北京の軽食が食べられる王府井小吃街や東華門美食坊夜市といった屋台、
人気の北京ダックレストラン、東堂と呼ばれる王府井教会などもあり、観光スポットとしても楽しむことができます。
このエリアは北京の中心地で移動がしやすく、観光スポットやショッピングエリアが充実していることから、観光旅行の宿泊場所としておすすめ。グランドハイアット、ラッフルズ北京ホテル、インターコンチネンタルホテルなどが有名です。
【主な見所】
故宮博物院(世界遺産)、
天安門広場、
毛主席紀念堂、
景山公園、北海公園、雍和宮、鼓楼・鐘楼、徳勝門、地壇公園、孔廟国子監、魯迅博物館、
后海、南鑼鼓巷、北京動物園、中国美術館、長安大劇院、
王府井、西単
【故宮からの距離】車で0~約30分以内