京都グルメ/京都のイタリアン

マンマ・ディ・ブー(mamma di Boo)(4ページ目)

トスカーナの伝統料理をガッツリと食べられるトラットリア「mamma di Boo」! 草食系イタリアンに、ちょっぴり飽き気味のイタリア好きさん達に捧げたい肉食系な一軒です。

執筆者:麻生 玲央

メイン料理の数々

煮込み料理

カッチュッコ(リヴォルノ風魚貝の煮込み)

シェフは煮込み系が得意とのことで、オーダーしたのが、この「カッチュッコ(リヴォルノ風魚貝の煮込み)」。使われる魚は入荷によって変わりますが、この日は「メバル(北海道産)」。そこに巨大ムール貝(北海道産)に有頭海老、烏賊などが溢れんばかりに盛られた豪快な一皿が登場です!

この「カッチュッコ」、白ワインではなく赤ワインで煮込まれており、魚貝から染み出た旨味エキスが付与された赤ワインソースは、深いコクがありながらも実に円やかなテイストを感じさせ、さらに良く効かせた塩味と香草のバランスが加味されることで、まさに本場で食べるイタリアの味! 遠慮がちにならず、見事なまでのガッツリ系で勝負されるマンマの心意気に熱いイタリア魂を感じます。ファンタスティコ!
サルシッチャ

Boo母ちゃんのお手製ソーセージのグリル

そして、マンマのスペシャリテの一つ「Boo母ちゃんのお手製ソーセージのグリル」。木製の皿の上には、巨大な自家製ソーセージがドドーン!と乗せられて登場です。ソソる肉香やグリルの焼き目もイイ感じなっていて、食べる前から見た目だけでも食欲を掻き立てます。さすがは定番だけあり、この存在感と美味しすぎる感のあるルックスは特筆物。

そしてまず、一口食べて気が付いたのですが、噛みしめた時の食感が独特というか、とにかく心地良いんです! ラギオールでソーセージの断面をカットしてみると分かりますが、豚肉はミンチ状のものと、みじん切りにされたものの2種類が豚腸に詰め込まれていて、この2種類の食感のコントラストが、肉汁ジューシーで独特な食感を生み出しているんですね。

尚、添えられているのはカポナータとグリーンサラダ。こちらもボリューミーで栄養もたっぷりです。肉だけではなく、食べる人の栄養のことも考慮して、野菜もちゃんと添えられているところが、マンマ(女性シェフ)の優しい気遣いなのかも、と感じました。


トラットリアはかくあるべき

メニューは黒板から

現在、夜のメニューは全てアラカルトです

ここ数年間のブームだったヘルシーさがウリの草食系イタリアンに、ちょっぴり飽き気味のイタリアン好きさん達に捧げたい肉食系な一軒。
ステンドグラス

ステンドグラスがある2階フロア

「料理もサービスも豪快じゃないとイヤ!」ときっぱりと言い切られる頼もしいシェフ。また「気取らずに心温まる場所を提供したい」とご夫妻の信念を静かに、しかし迷いなく語られます。ドーン!と目の前に置かれた料理を前に目をつむると、開け放たれたステンドグラスから、トスカーナの風が入ってくるかのように感じる、この京都の路地裏で、ご夫婦が紡ぎ出す「トスカーナ伝統料理」を豪快に堪能しましょう。

注) 2015年から、ディナーはアラカルトがなくなり、コース一本のセットメニューに変更されました。コースは3,000円(税別)で、前菜+パスタorリゾット1品+メイン料理1品に、付け合わせ、パン、という内容です。

<DATA>
・店名: Trattoria mamma di Boo
・所在地:京都市中京区新町通錦小路下ル小結棚町434-4
・アクセス:阪急電鉄「烏丸駅」徒歩約3分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-241-9144
・営業時間:土日祝のみ11:30~14:00(LO)、17:30~22:00(LO)
・定休日:水曜日
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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