各学校の休学要件とその取り扱い
(2006年8月現在の情報)(私立)慶應義塾大学の場合
学部により取り扱いは異なる。文学部の場合、休学は1年単位。年度途中で休学することになった場合、その年に取得した単位は休学扱いで無効になってしまう。ただし進級に関係のない単位については、教授会の決定次第で次の年へ持ち越し出来ることもある。休学の場合、在籍者と同じように授業料支払いが発生する。休学期間上限については特に決まりはない。
(国立大学法人)東京大学の場合
休学は半期単位。休学要件の中に、出産・育児のためという項目があり、この要件での休学の場合、休学時期については医師の診断書を提出し、相談することになるが、最長4年まで休学が可能。休学期間は授業料は免除となる。
(通信)放送大学
通信制なので、子供がいても通学制に比べると続けやすいのではないか?現に小さなお子さんを持つ学生が多くおり、在籍期間も最長10年まで可能なので、授業履修についても融通が利く。休学期間は全科履修生の場合最長4年までで、休学期間は半年単位。次の学期が始まる前に休学届を提出する。休学期間の学費は不要。
学校選択条件に「休学時の取り扱い」を入れておこう!
休学に対する決まりは私立だとか通信だとかではなく、各学校によって異なるため、もし進学後に妊娠・出産による休学の可能性があるなら、学校選択条件に「休学時の取り扱い」を入れ、志望校に問い合わせよう。妊娠・出産は大きなお金がまとまって出て行くし、さらに学費の支払いもあったら、精神的にも金銭的にも厳しくなることは必至だ。休学期間の学費支払いが不要で、かつ数年の休学が認められる大学であれば、受験勉強や入学金も無駄にならず、子供と勉強の両方を実現できると思う。また出産後早めに大学に戻りたい場合は、託児所を備えた学校も増えてきているので、そういった学校を選ぶのも一つの手だろう。
あの永井美奈子氏も…!
何かをあきらめて後悔するなら、両方いっぺんに挑戦する選択肢もあるということを知っておいて欲しい。現に私の知り合いの女性は、小さな子供が二人、某メーカーの正社員としてフルタイムで働きながら、通信教育で勉強している。また放送大学の試験会場では、子連れで来ている人も多く見かけた。元日本テレビアナウンサーの永井美奈子氏も慶應義塾大学大学院在学中に妊娠・出産した人だ。現在は妻、母、フリーアナウンサー、慶應義塾大学研究員と4足のわらじをはきこなすべく奮闘中。大丈夫、既に子育てしながら学んでいる先輩はたくさんいる!あとは本人のやる気次第だ…!参考:小さな子供がいてもあきらめないで!大学の託児所を利用しよう
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