【どんな仕事?】
スクールカウンセラーというのは資格ではありません。不登校や校内暴力などへの対策として文部科学省が小中高校への配置をすすめている心理学の専門家のことです。ただし、このスクールカウンセラーになるためには、「臨床心理士」などの資格が必要なのです。
 実際には、専門家として、
1.児童、生徒、保護者に対する相談
2.教職員、保護者に対する助言、援助
3.専門機関との調整、連携
 などの業務を行うことを求められます。

【どんな資格を持っていればなれる?】
スクールカウンセラーになるためには、臨床心理士、精神科医、大学教員の資格が必要です。ただし、実際には臨床心理士の資格保有者が9割程度を占めています。
他にも、学校心理士(日本教育心理学会の認定による資格)などを持つ者が「スクールカウンセラーに準ずる者」として認定されることがありますが、報酬などが若干異なるようです。
臨床心理は、(財)日本臨床心理士資格認定協会が認定しており、全国に約1万人の有資格者がいます。専門的なカリキュラムを備えた大学院修士課程(資格認定協会指定の大学院)を修了し、大学院によってはさらに修了後1年以上の現場経験(病院・相談所などでの心理臨床経験)を経て、ようやく受験資格が与えられます。その上で、試験に合格して初めて資格を得ることが出来るのです。しかも、資格を取得した後も、5年に一度は更新を受けなければならないなど、能力を維持するために常に努力していなければなりません。


【報酬は?】
千葉県教育委員会の平成17年度募集要項によるとスクールカウンセラーの時間給は5800円です。決して安くはないと思いますが、実際には毎日仕事があるわけではなく、社会保険料などもすべて自分で支払わねばならないことを考えると、これだけで生計を立てるのは大変かも知れません。
ちなみに、「準ずる者」については、時間給は3500円となっています。

【募集期間は?】
毎年11月から12月頃に各都道府県の教育委員会が個別に募集するようです。先の千葉県の例では11月の約1ヶ月間が募集期間でした。

【スクールカウンセラーの将来性】
最近の中高生による凶悪な犯罪の発生などを見て、各地域の教育委員会は、スクールカウンセラー制度の充実を急ぎ始めています。
文部科学省が推進するスクールカウンセラーの派遣対象は、3学級以上の公立中学だけでも約1万校あり、まだまだカウンセラーの数の方が不足していると思われます。
臨床心理士も数年前に比べると有資格者は大幅に増えましたが、出来て日の浅い職業だけに、現場レベルでのノウハウの蓄積などは少ないと思われます。今後は、よき相談相手としてのベテランが引っ張りだこになる可能性もあり、需要は増え続けると思います。
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