3.第3のビール市場で起こった異常事態とは?
第3のビール市場では首位が2社という異常事態が起こっている! |
この第3のビール市場で圧倒的な強さを誇るのがキリン。キリンは『のどごし<生>』で昨年は41.7%という相対的安定シェアを実現した。ビールでトップに立つアサヒの第3のビールのシェアは20.9%とトップのキリンに続くどころか、サントリーの後塵を拝して3位に甘んじている。
ところが、スーパーなどのビール売り場では第3のビールの販売に関して奇妙な光景に出くわす。
2社のビールが“新ジャンルNo.1”を謳って第3のビールを販売しているのだ。キリンは“新ジャンル4年連続No.1”で『のどごし<生>』を、そしてアサヒは“麦の新ジャンルNo.1”で『クリアアサヒ』を販売。第3のビールでトップブランドが2つ存在するという異常事態となっている。
なぜ、このように第3のビールで2つのブランドが売上No.1という矛盾したプロモーションが展開されているのだろうか?
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