コーチング/モチベーションアップ

マネージャー必見! 部下のストレス確認方法(2ページ目)

部下のパフォーマンスを上げるには、マネージャーは部下の業績だけでなく、心身の状態にも目を配らなくてはなりません。部下のストレス状態をチェックするポイントをご紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


ストレスの要因は何かを知る

過度に高いレベルのストレスが生じているなら、それを引き起こしている要因があるはず。厚生労働省の「労働者健康状況調査(平成19年)」によると、自分の仕事や職業生活に関してストレスが「ある」と答えた人は58%。具体的には、「職場の人間関係の問題」(38.4%)が高く、次いで「仕事の質の問題」(34.8%)、「仕事の量の問題」(30.6%)の順となっています。

部下のストレスレベルが高いと感じられたのなら、以下の3つのポイントを意識してチェックしましょう。

1.職場の人間関係はどうか

誰と関わる仕事が多いか。特定の人と難しい状態に陥っていないか。人との関わり方に偏りはないかなど。

2.仕事の質はどうか
能力に応じて仕事に求められている期待が高すぎないか、逆に低すぎないか。関わっている領域に無理はないかなど。

3.仕事の量はどうか
残業は多いか、逆に少なすぎないか。1人でやるものと、チームでやることの偏りはないかなど。

ストレス対処法を考える

ストレス要因が特定できたら、それに対処する方法を考えます。

1.なくす
過度の仕事を抱えていてストレスレベルを高めている場合は、ほかの人に仕事を振ってなくすことです。

2.変える
一緒に組んでいる人とのコミュニケーションが問題であれば、チームを変えるなど、うまくいく人との関わりの頻度を上げることです。

とはいえ、職場における人的資源には限界がありますので、仕事を振ったり変更することが難しいこともあります。その場合は、「そのことについて気づいていて、対処するプロセスにある」ということを伝えるだけでも違います。

いずれにせよ、ストレスはなくなるものではなりません。ストレスと上手に付き合う方法を身につけるのも本人にとっては大切なことです。ここで重要なのは、ストレスはパフォーマンスを上げるためにはなくてはならないもので、「適度なレベル」のストレスがあることを理解することです。「部下のストレスレベルはどうか」「その要因は何か」ということに意識を向け、適切な環境を作ってあげましょう。
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