本格派にならって作戦を立てよう
区間ごとに選手の特性を合わせて配置する、駅伝の妙味だ |
駅伝の距離は、箱根駅伝のように1区間(4区)を除いてすべて20km以上というようなものもありますが、強豪チームが出場するような大会でも最長距離は10km程度の大会が多くなっています。短いほうでは全区間2~3kmで全長10km未満というような大会もあります。
さらにコースもさまざまです。皇居の周回コースを使う駅伝大会のように全区間が同一距離・コースというような大会もあれば、平坦区間有り上り区間有り下り区間ありというような変化に富んだ大会もあります。長い距離に強いのか、短い距離に強いのか、上りに強いのか下りに強いのか、その選手特性をうまく生かせればそれだけでタイムはかなり違ってきます。
担当区間を念頭に置いた練習を最低数回
この記事を読んでいる方は、基本的には長距離のロードレースを行っていると思います。2~3kmのレースなどほとんど走られない(大会がない)と思いますが、駅伝に出ることが決まったら早めに区間を割り振り、その距離やコースの特徴に合わせたトレーニングを経験しておきましょう。ロードレースシーズンの中なので、フルマラソンの走り込みをしている方が本格的に短い距離の練習ばかりしていると、フルマラソンの記録に差し障りがでてしまいますが、なるべく長い区間を割り当ててもらい、数回は走っておくようにします。5km以下の短い区間やアップダウンのある区間を受け持ったらば、似たトレーニングコースで強化トレーニングをします。これでだいぶ違ってきます。
白襷もご愛敬
初心者の方にも駅伝は楽しいものです。日常はタイムなど度外視して走っている方でも、思わず興奮して頑張ってしまうのが駅伝です。長い距離を任せると途中でへばってしまうのが常ですから、初心者の方には短い距離がいいでしょう。しかし、遅くてもいいのです。後のほうを走ってあげて、速い人に襷を渡せば、速いメンバーは追い抜きの楽しみを味わうことができます。そのお膳立てをしてあげているぐらいに考えましょう。制限時間に間に合わず白襷(一斉スタート)になってしまうかもしれませんが、それもご愛敬です。ちゃんとチーム記録は残りますから大丈夫。